「No Meets」
おわります。

『No Meets』をご覧の皆様、こんにちは。
Meets Regionalライター、人間編集部副編集長、そしてNo Meets編集部の納谷ロマンです。

『No Meets』は、『Meets Regional』7月号の休刊に合わせて作った6月1日〜30日までの期間限定Webマガジン。つまり、はじまりがあれば、おわりもあるということ。やっているとほんまに一瞬やったし、月に記事30本ってチョー地獄。でも、めちゃくちゃに楽しかった!

「会えない時間のWebマガジン」という大コンセプトよろしく、これまでは全く会わずに記事を作ってきたワケですが、会える時間が戻ってきたので、今回はみんなで会っちゃいます。No Meets編集部の濃密な会える時間の雑談(打ち上げ)をお届けいたします。

松尾修平
松尾修平
Meets Regional 編集長。兵庫県生まれ。2002年、京阪神エルマガジン社に入社。『Lmagazine』編集室の音楽担当などを経て、2008年より『Meets Regional』編集室。同誌副編集長を経て、2019年より現職。
トミモトリエ
トミモトリエ
人間編集部編集長。西東京生まれ高円寺育ち。2014年大阪に移住。週末は酒と音楽に溺れる生活。カレーは年間200軒以上食べ歩く。趣味はダイエット、特技はリバウンド。2019年9月号で「リズム隊のカレーはなぜ旨いのか。」特集ページを執筆。
花岡
花岡
株式会社人間代表取締役。大阪の鶴橋生まれ。スタートレックのスポックのような髪型で、無類の刃牙好き。基本的に発想が少年漫画。三度の飯よりおっぱいが好きで、カメラを向けるとボケようとするが、意外と繊細な心を持つ。末っ子なのに洋一。
ヒラヤマヤスコ(おかん)
ヒラヤマヤスコ(おかん)
フリーランスの編集者・ライター・料理人。人間編集部やHuuuuに所属している。お酒好きで食いしん坊な性分を生かしたコンテンツを作りが得意。京都市在住。
ロマン
納谷ロマン
1990年、伏見生まれ、高円寺育ち。人間編集部副編集長、野生のエロ本捜索隊隊長。アイデアを出したり、編集したり、書いたりしています。個人名義で『MeetsRegional』での執筆やWebメディアの編集長も。酒と酒場がとにかく好き。
松尾聡
松尾聡
1983年、大阪府豊中市生まれ。株式会社人間のできるデザイナー、印刷物と嫁とシャチが好き。媒体を問わずに、高いデザインスキルで人間のクリエイティブを支えている。シャツは3枚で着回す男。頻尿のため、注文よりまずトイレ。エロ動画専用HDDを所持していたが、今はFANZAで視聴している。
木戸啓太
木戸啓太
大阪市阿倍野区生まれ。株式会社人間のひねるエンジニア。フロントエンドのコーディングを担当。RPGゲームと魚介類が大好き。インドアなゲーマーと主張する一方で、年1ペースでBBQにいくなど、未知な側面が多い。

初めてのWebマガジン制作。
それがめちゃくちゃ
面白かった。

こんなに密になって、杯を交わせるなんて。幸せなことですナ。
松尾修平

松尾修平(以下) みなさん、お疲れ様でした!

花岡

花岡(以下) トミモトさんは松尾さんに会うのかなり久しぶりちゃう?

松尾修平

 去年の大阪スパイスカレー特集以来ですよね?

トミモトリエ

トミモトリエ(以下) 飲み屋で偶然顔合わせたりはしてるかも。でも、2月からネパールに新婚旅行に行って、帰ってきてからも一度も会わずに『No Meets』を作っているから、だいぶ久しぶりですよね。

ヒラヤマヤスコ(おかん)

ヒラヤマヤスコ(以下) めちゃくちゃ久しぶりですよね〜。私も松尾さんに会ったのは、2月ぶりかな〜。

トミモトリエ

 松尾さんはどうでしたか?初めてのWebマガジン。

松尾修平

 めちゃくちゃよかったです。雑誌とはぜんぜん違う編集方法でびっくりしました。いろいろ早くて。とにかく、為になりました。

トミモトリエ

 Webと雑誌じゃルールが違うし。私たちも、逆に同じ学びはありましたけどね。

松尾修平

 Webの編集部と一緒に何かつくるって、今までになかったんで。やっぱり雑誌の人たちで話すと、共通言語があるんですけど、その共通言語がないチームと新しいことに挑戦するのは面白かったです。あとは、読者からいつもと違うリアクションがあったのが大きいですね。普段の雑誌制作だと、売上がいいとか、特集がいいって意味でのリアクションはあるんですよ。でも、今回のノー・ミーツは、SNSで「取り組み自体が良かった」って反応があって。同業の人やカメラマン・ライターさんからも好評でした。

納谷ロマン

納谷ロマン(以下、) なるほど〜。僕も、Web歴は浅いんで、今でも言語の違いを感じるときはありますよ。でも、花岡さんやトミモトさんに「わからんので説明して!」ってその都度言って、なんとかやってます。

松尾修平

 あと、声を掛けられなかった人が悲しむんじゃないかって懸念がありましたけど、ありがたいことに、そういう愚痴も出ずに、純粋に「読んだ、良かった」って、声が大きくて。それが嬉しかったですね。

花岡

 まあ、言いづらいですよね、なんで俺いれへんねんっていうのは。裏で言ってるかもしれませんけどね。直接はなかったんですね。

納谷ロマン

 も〜。花岡さんはこういう性格なんです(笑)

久しぶりの再会に、みんな自然と笑みが。会うってやっぱりいい。
トミモトリエ

 色んな人の反応を見て、ミーツがすごく愛されているっていうのを感じて。

ヒラヤマヤスコ(おかん)

 それはあった〜。

トミモトリエ

 私たちはミーツに絡ませてもらったことで、関西の人が喜んでくれるコンテンツに関われて、結果的に、私たちも幸せになったというか。

松尾修平

 ミーツは、手法もやり方も身内で固めて動かしていたんですよ。今回のノー・ミーツではそこがパカっと開いた感じなんですよね。こういう新しい取り組みもやり方としておもろいなって。ただ、その楽しみを僕一人で味わうのはもったいないんで、編集部のメンバーを絡めたり、このノウハウを還元していきたいなって。

コロナ禍で、
キレイなニートに。

やることなくない?じゃあ、なんかやろう。

人間の花岡さんは、カメラを向けると変な顔ばかりするけど、飲み会では、よく笑います。
いい人です。
花岡

 冷静に考えてすごいことですよ。4月の末に発案。そこから一切会わずにWebメディアを一個作って、こうして30本の記事をアップしているんですから。

トミモトリエ

 5月7日にキックオフミーティングがあって、そこから3週間で公開。スピード速かったね。

ヒラヤマヤスコ(おかん)

 ドタバタしたあの空気は学祭みたいだった。

納谷ロマン

 去年、船場センタービルのメディアで編集長をしたんですけど、約30本の記事制作に半年かかりましたよ。全体で考えたら1年はかかってます。

松尾修平

 やっぱりそんなにかかるんですね……。

ヒラヤマヤスコ(おかん)

 自粛期間、ロマンちゃんもそうだったんですけど、私はほぼ無職だったんで。そのおかげで、時間が作れたっていうのはあるかもしれませんけどね。

納谷ロマン

 最初の1ヶ月はめちゃくちゃ忙しかったけどね。特に、僕とおかんは。

ヒラヤマヤスコ(おかん)

 そうだったね。

トミモトリエ

 私いなくなってからか……。

納谷ロマン

 地獄ですよ。トミモトさんがネパールに飛び立って(笑)

トミモトリエ

 じゃあよろしくってね(笑)

納谷ロマン

 で、コロナですよ。

ヒラヤマヤスコ(おかん)

 自粛期間のあいだ、襲いかかってくるストレスにじわじわと侵食されていく感覚があったんですよね〜。そうこうしてるうちにキレイなニートになって、やることなくない?って。

納谷ロマン

 ほんまに。ネコと、パートナーと遊んで暮らす日々ですよ。

ヒラヤマヤスコ(おかん)

 ロマンちゃんはネコとパートナー、私はぬか床を育てて。

トミモトリエ

 彼氏にも会えなかったしね。

ヒラヤマヤスコ(おかん)

 そうそう。そんな時に何かやろうやっていう動きに加われたのが良かったんです。

納谷ロマン

 人間編集部はコロナ禍によって、記事をたくさん作らなければいけないターンがあったんですよ。その仕事が落ち着いてきたかなって時に、ミーツ7月号が休刊になるって聞いて。それを花岡さんに相談したんです。

花岡

 納谷さんからその話を聞いてその日の23時くらいに、「ノー・ミーツ」やらない?ってメッセージを送った。

思い立ったら即行動するってのが、ロマンの信条なのだ。
納谷ロマン

 僕もすぐに松尾さんに連絡して。そこから3分後に「打ち合わせいつにします?」って(笑)

トミモトリエ

 ロマンはやりたいこととか、楽しいことだと、仕事がめちゃくちゃ速いですからね。それが4月の末ですよね?

松尾修平

 自粛が始まって、街のお店がしんどそうで。そんな話をしたら、ロマンくんがYouTubeチャンネルやろうとかいろいろアイデアを言うてくれてはいたんですよね。

納谷ロマン

 どうやったら飲食店に還元できるかなって考えていて。ミーツにしろ、飲食店にしろ街にしろ、お世話になりすぎてるんで、こんな時に何もできないのはアカンなって。でも僕が一人で何かやっても主語が小さいというジレンマに悩まされていて。

ヒラヤマヤスコ(おかん)

 それは確かにそうやね〜。ちょうど自粛期間中ににジモコロで「コロナ後は焼け野原なんかじゃない 京都のミニシアター・銭湯・ライブハウスの声」って記事を書いたんやけど、[サウナの梅湯]と[出町座]っていうミニシアター。あとクラブの[Metro]3件のオーナーに話を聞いたのがめっちゃ面白くて。

納谷ロマン

 読んだよ、いい記事やった!

ヒラヤマヤスコ(おかん)

 個人的にnoteなんかで発信したいなあって思っていたんですけど、マスに情報を届けようと思うとやっぱりメディアに載せたいじゃないですか。というタイミングでノー・ミーツ制作に誘われて「これはエモいな〜!」と。すぐに参加しましたね。

納谷ロマン

 僕もしがないライター・編集者で、別に有名人というわけじゃないので。主語が小さいから、誰かと一緒に何かしたいな〜って考えていたんですよね。やるなら沢山の人に伝えてこそやなって。

トミモトリエ

 最初は30本も作る予定じゃなかったんですよね。でも、例えばスケラッコさんに漫画を1本でもいいので描いてほしいってお願いしたら「連載で描きます!」ってなって。他にも単発の企画がほとんど連載になったという。

納谷ロマン

 愛ですよね。

松尾修平

 ほんまにありがたい話ですよね。

ヒラヤマヤスコ(おかん)

 愛だね。

納谷ロマン

 周りの人たちが忙しいなかやってくれて。

トミモトリエ

 みんな、なんかやりたいけどモヤモヤしている部分があったんだと思う。それで声をかけられて「やりたい」って身体がすぐに動いたんだと思います。カレーマニアやカレー屋さんも即答だったし。いくらでも協力しますって。やっぱりみんなミーツが好きなんですよ。

いや、
しんどかったですけどね。
でも、もうちょっと経ったら楽しいのかも。

このあと、ミーツ編集長松尾が語ります。
松尾修平

 僕が心配していたのは、ノー・ミーツってある意味「NO」ミーツじゃないですか。それが、どうなんやろうなって思っていたんですけど。やってみると、ちゃんと濃密・雑・徹底的に会わないのコンセプトやテーマの方が際立ってて。

トミモトリエ

 あれは後々調整はしたものの、最初に松尾さんが書いてくれたイントロの文章を見た時、全員「いいやん!」ってなったんです。で、ノー・ミーツの言葉通り、会わずに作ろうって。

松尾修平

 人間さんのすごいところは、会わないって決めたら本当に会わずに作るってこと。そのストイックな感じがほんまに改めて勉強になって。普通は、進行や制作の段取り、完成形などを考えていったら、ここはこっそり会いましょうよってなったりするけど(笑)。ちゃんと筋を通すというか。

納谷ロマン

 なんか、僕はミーツと人間は似てるなあって思うところがあって。手法が全然違うけど、アウトプットに真剣な人たちなんですよ。

トミモトリエ

 まあ、そうですね。

納谷ロマン

 基本的に、人間は面白いか・面白くないかをストイックに考えている。ミーツも似た基準があると思うんですけど、そこの本気度が近いから、業種は別だけど繋がりあえるところだろうなって。

ヒラヤマヤスコ(おかん)

 どっちも「クリエイティブ鷹派」なんだよなあ(笑)

納谷ロマン

 お!人間の松尾と木戸がきたんちゃう?

実装を担当した株式会社人間のプログラマー・木戸と、デザイナー・松尾。
二人は、この日も6月29日アップ分の記事のコーディング&デザインに追われ、遅れて登場。
トミモトリエ

 お疲れ様です〜!

納谷ロマン

 ノー・ミーツができたのはこの二人のおかげ!ありがとうございます。

木戸啓太

木戸啓太(以下) いや〜、しんどかったですけどね。ただそれも今週で終わりますから。いまは忙殺されてますけど、もうちょっと経ったら、楽しいのかも。

トミモトリエ

 いま楽しくないんかい!!

松尾修平

 ちょっといいですか。名刺交換を……

松尾聡

松尾聡(以下) どうも初めまして。

花岡

 そういえば、うちの松尾と木戸は松尾さんと初対面ですよね。というか制作陣に松尾が二人いてややこしかった。

真面目に名刺交換をする松尾(デザイナー)と松尾(編集者)!
松尾修平

 ノー・ミーツはデザインのクオリティもすごく好評でした。デザインはね、お二人の力ですよ。いろんな人がめっちゃ褒めていましたよ。

花岡

 プログラマーは褒められていなかったけど。

トミモトリエ

 プログラマーは裏方の仕事すぎて世間一般的に褒めてもらいにくいよね。

ヒラヤマヤスコ(おかん)

 木戸さんはすごいんですよ。松尾さんのトガったデザインを3週間でコーディングして、さらに毎週の更新記事のケツモチをしてくれた。

トミモトリエ

 そうですよ!!だいたいの人が納期守らない中、毎週ちゃんと記事をアップして。

松尾聡

 ドキュメンタリーで記事を書けるくらいですよ。毎週月曜日に記事が納品されなくてブチぎれるっていう。

松尾修平

 (笑)

トミモトリエ

 すんません……!でも、とにかくSNSでデザインの評価がすごかった。「いい!」ってコメントしてくれている人の多くがデザイナーなのよ。

納谷ロマン

 松尾、ずっこいのよ。

松尾聡

 そっか、じゃあ良かったな。

(一同笑い)

納谷ロマン

 木戸くんだって頑張ってんねんから。

木戸啓太

 いやいや、分かる人だけ分かってくれたらいいんですよ。

松尾聡

 俺がSNSやっていたら言ってんね。木戸くん頑張ってんねんからって。

トミモトリエ

 ゆったって!今からゆったって!!

納谷ロマン

 今からはじめてずーっと木戸のことゆったって!

松尾聡

 やばいアカウントやん。

納谷ロマン

 木戸も頑張っているってBot。

トミモトリエ

 いいじゃん!

そぎ落とす雑さや、
交わらない人との
記事作りが、
いい化学反応に。

たまたま隣席に座っていた方にシャッターを押してもらった、全員集合の乾杯写真。
ピントは合ってないけど、それもまた、よし。
納谷ロマン

 最後にどんな記事が良かったか話しときましょうか。

松尾修平

 ヒラヤマさんと彼氏さんとの記事がね、よかった。

納谷ロマン

 あれはよかった!

トミモトリエ

 ニヤニヤしながら編集したよ。

ヒラヤマヤスコ(おかん)

 あれね、企画会議のときに「会えないといえば遠距離恋愛は大変やんね〜」みたいな話が出たのがきっかけですよね。知らんカップルのプライベートな会話なんて興味あるのかなって疑問はあったんですけど、みんなが好きなものを書くって自由さが媒体にあったので、「メディア的にウケるか」みたいなビジネス的考えを無視して好き放題できた。

松尾修平

 覚悟がいりますよね。

納谷ロマン

 ちょっと恥ずかしい部分もあるじゃないですか。自分がかわいい感じになっちゃっているとことか、見せづらいっていうか、花岡さんだったら絶対出せへんし、松尾さんでも出せへんし。僕は「嫁が天使〜!」ってノロケを出せるほうだけど、出せる人出せない人って結構いて。

トミモトリエ

 うん、そうですね。

花岡

 おかんもちょっとちゃう感じやのにね。

ヒラヤマヤスコ(おかん)

 いや、ねえ(照れ顔で)。結果、自分の違う一面が出せて新境地感ありましたね。

納谷ロマン

 小池っちが出させたのよ〜。

松尾修平

 あれを読んでて、ユニクロのTシャツ何枚買うねんって思った(笑)。けど、あれでユニクロのTシャツ好きになった人もいると思う。

ヒラヤマヤスコ(おかん)

 多少なりとも学びになる部分はあったかなと。そういえば先週19日に小池くんが来てくれて、3ヶ月ちょっとくらいぶりに会いました。ノー・ミーツの表紙を撮ったカメラマンの木村華子を呼んで、会う瞬間を撮っておいてもらったんですよ。みてください。

松尾修平

 なにしとんねん(笑)。

納谷ロマン

 職権乱用。

ヒラヤマヤスコ(おかん)

 いやいやちゃんと撮影費払いますから。疫病で会えなくなるなんてことは今後ないと思ったから、我々が会う瞬間を撮っておいてくれって!みんな結婚式とか年賀状用とか、いわゆるキメキメの時しかカメラマンに撮ってもらわないのって勿体無いじゃないですか。日常の延長線こそ記録しておきたい。おかげでめっちゃいい思い出になりました。

喜びすぎて、首がもげそうなおかん。そして、それを支える小池っち。良かったねぇ。(撮影:木村華子)
納谷ロマン

 僕、地ゾーン巡礼も思い入れがあるんですよ〜。マップを作る作業が大変で。ひとつひとつ新型コロナウイルスの鎮静を願いながら、拝みピクトを配置しました。

トミモトリエ

 地ゾーンよかったね。私4回読んだけどぜんぜん理解できなくて、わからないのがめっちゃいいなと思って。

納谷ロマン

 難解ですよね。でもそれがいい。

トミモトリエ

 4回読んでも無理って。すごいよ。あと、私は「しょうゆさしのモニャモニャ日記」がいい役したと思っていて。最後の最後に、スケラッコさんに拍手を送りたいと思っています。

納谷ロマン

 ブラボー!

トミモトリエ

 あれはもう、ブラボーよ。スケラッコさんすごいよかった!

ヒラヤマヤスコ(おかん)

 連載の最後のコマに「ENDですが日々は続く」って書いてあってね。

トミモトリエ

 今回すごくいい〜〜〜ってなった。

ヒラヤマヤスコ(おかん)

 あと、印象に残っているっていえば、のざきさんのポロイチ(サッポロ一番塩ラーメン)をカスタムしてもらう記事かなあ。

納谷ロマン

 のざきさんってめっちゃ飄々としていますけど、このためにめっちゃ試作してくれて。で、その中から厳選した5個を提供してくれているんです。あと、のざきさんってやばくて。野菜の切り方を「小学生の小指の関節くらいで切って」とか、言うんですよ。

ヒラヤマヤスコ(おかん)

 やばいな〜。それ、ノー・ミーツ裏話としてなんかに載せたい。

納谷ロマン

 そうそう、今日の打ち上げは[のざき]なんですけど、あの記事で紹介したメニューを用意してもろてます。

「そんなうまくないすけど……」と、のざきさん。が、これがまた絶品なのだ。

(一同):うまそう!!!!!

ヒラヤマヤスコ(おかん)

 こんな味だったのね〜。麺の食感がパリッとしてておもしろい。味付けは、サッポロ一番の塩ラーメンのそれなんだけど、あんかけ&麺の素揚げでここまで化けるとは〜〜〜!

松尾聡

 竹内さんの「最近読んだ雑誌のことを語るの誰だ」も良かったですね。あれ、音声レビューのデータを聞いておいてよかったっすわ。めちゃくちゃ長くて。

(一同笑い)

トミモトリエ

 それがいいじゃないですか。

松尾修平

 あれがよかったのはね、ゆるかった。

納谷ロマン

 なんか、記事の背景にどんな音がしてるのか、環境音まで感じられるのがノー・ミーツっぽかったですよ。

トミモトリエ

 わかるわかる。

納谷ロマン

 普通の収録だったら音消しますし。雑音とるし。でもなんとなく「ざわざわ」とか「チュンチュン」とか、音声データに入っている雑音までそのままにしておくっていうのがね。

松尾修平

 狂気ですね。

納谷ロマン

 ていうか、コレ、一生話せちゃいますね。

花岡

 おかん、もう終電ちゃう?

トミモトリエ

 これ、締めどうする?

花岡

 どうせ会えるんだから。

トミモトリエ

 雑に終わろ。

松尾修平

 そうですね。

ヒラヤマヤスコ(おかん)

 この話できたのもね、会えたからですよ。会えて、良かったねって。

納谷ロマン

 いい話ですよ。このままゆるやかに、終わりましょう。

会えない時代に作った
『No meets』が、
濃密、そしてmeetsな良さを教えてくれた。

やりたい気持ちを抑えつつ、一ヶ月限定という決まりを守って初集合にして編集部は解散。
ああ、なんて刹那的なのでしょう。

というわけで、今日をもって、『No Meets』は更新終了します。今まで通りとはいえないけれど、「会えない時間よ、どうかもう来ないでくれ」という思いを強く込めて。

これは、超個人的な余談ですが、「東京の出版社を飛び出して、いろんな人と自由に仕事がしたい」そうして移住した場所が大阪でした。そんな僕を面白がって、起用してくれたミーツ編集部。それと同時にWebのことを何も知らない僕をメンバーに迎え入れてくれた人間編集部。大阪には、新喜劇とたこ焼きだけじゃなくて、人情と愛があるんだなと感じさせてくれた素晴らしい人たちと一緒に何かを作れたことがシンプルに嬉しかったです。

会えない時間だったけれど、僕らの濃密度はグッと増しました。だって、交わることがなかった2社が、雑に交わって、みんなで「あーでもないこーでもない」と、言いながらゴキゲンなメディアを作り、こうして打ち上げで杯を交わせるようになったんですから。

最後に、読者の方、そして本メディアに携わっていただいた皆様、本当にありがとうございました。皆さんの声と協力が『No Meets』編集部の原動力でした。

それでは、次はWebではなく、本誌『Meets Regional』を通じて。欲を言うなら、街場でも雑に、そして濃密に絡んできてください。

そして、次号の『Meets Regional』は、明日7月1日発売。「家飲みミーツ」と題して、街至上主義だったミーツが、ついに自宅でフライパンを握りました。とはいえ、その中身は、今回ノー・ミーツで先出しした、カリスマシェフによる家メシのレシピが掲載されていたり、街のあの人気店の名物料理のレシピを開帳頂いたり、あの酒販店のオリジナル酒セットが頼めたり、家飲みがゴキゲンになるヒントがてんこ盛り。

また、家飲みのお供と題して、落語入門や酒のアテになる本&映画、ビール腹対策法に深夜テレビ大解剖企画など、今や当たり前となった、ステイホームを楽しむ術をご紹介しています。

そして、本誌のどこかにノー・ミーツにアクセスできるページも……!?

会えない時間の続きは、本誌で会いましょう!

(おわり)

企画・文・写真:納谷ロマン
編集:松尾修平/トミモトリエ/ヒラヤマヤスコ(おかん)
編集アシスタント:小田切萌

ハッシュタグ

TOPにもどる