4月14日発売
かなしきデブ猫ちゃん 兵庫編 マルのはじまりの鐘
吾輩(わがはい)もネコである。名前は、マル。四国の愛媛県を3度も旅したクールなハチワレ猫として有名だ。最初の記憶は松山市の捨てネコカフェ。そこでアンナという人間の女の子と会い、道後の家で一緒に暮らすようになる。アンナはオレの大親友。人間たちがオレを「かわいくない」と言ってきても、アンナは一人「マルはクールなの!」と守ってくれた。でも、ある晩、窓の外から黒いメスネコがオレに告げた。「気高き者よ。その目で広い世界を見るのです──」 ニャーーーーーン! 体の奥底に震えを感じ、オレはアンナの家を飛び出した。ある時はあの日の黒ネコを探すため、ある時は病を治す秘密の泉を探すため、そしてある時は最高のダンスを踊るため。旅の途中、オレはいろんなものを見た。大切な仲間たちとの出会いと別れ、そして恋。冒険はいつだってオレに大切なものを教えてくれる。「もっと広い世界を見てみたい」。乗り込んだ船が向かった先は兵庫県。そこには五つの国があるという。きっと胸躍る体験が待っているに違いない──。 愛媛新聞と神戸新聞をまたにかけた、地方紙史上かつてない壮大なプロジェクトがここに始動。デブ猫マルの愛と哀しみの物語、ついに開幕!
かなしきデブ猫ちゃん 兵庫編 マルのはじまりの鐘の内容
- かなしきデブ猫ちゃん 兵庫編 マルのはじまりの鐘
- ●タイトル/『かなしきデブ猫ちゃん 兵庫編 マルのはじまりの鐘』
●文/早見和真・絵/かのうかりん
●発売/2023年4月
●定価/本体1,800円+税
●判型/A4判
●頁数/80頁
●Cコード/C8795
●ISBN/978-4-87435-696-8
【著者紹介】
早見和真 はやみかずまさ 小説家
1977年神奈川県生まれ。2008年、自らの経験を基に野球部を描いた「ひゃくはち」でデビュー。「イノセント・デイズ」で第68回日本推理作家協会賞受賞。「ザ・ロイヤルファミリー」で第33回山本周五郎賞受賞。2016年から松山市在住。
「店長がバカ過ぎて」は2020年本屋大賞ノミネート。初のノンフィクション「あの夏の正解」は2021年Yahoo!ニュース本屋大賞ノンフィクション本大賞にノミネートされる。
かのうかりん 絵本作家
1983年今治市生まれ。動物や自然などをテーマに絵を描く。「いろんなおめん」で第6回フジテレビBe絵本大賞入賞。「おやすみおやすみみんなおやすみ」(金の星社)。最新作「どろぼうねこのおやぶんさん」(文芸社)。