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概要

S1507

完璧なたたずまいとみずみずしい色彩は、工芸界だけでなく三宅一生らをはじめ日本のデザイナーに多大な影響を与えてきた。モダンデザイン、民藝など世界の芸術潮流のエッセンスを取り込んだ、繊細ながらもどこか親しみやすい趣を感じさせるのもルーシー・リーの作品の魅力。本展は、彼女の没後20年を記念し、近年新たに確認された最初期のウィーン時代の作品から円熟期まで約200点を紹介する大規模回顧展。全国巡回展ながら、西日本での開催は姫路市立美術館のみとなる。午前10時~午後5時入場は閉場時間の30分前まで月曜休み(11/23は開館、11/24は休み)1,000円?079-222-2288http://www.city.himeji.lg.jp/art→データはP55『没後20年 ルーシー・リー展調和の器・永久の憧れ』10月31日(土)~12月24日(木)姫路市立美術館1980年頃 個人蔵 撮影:大屋孝雄Estate of the artist白と茶色の2種類の土をロクロ形成の過程で混ぜると回転がかかって螺旋状の模様が付く。溶岩釉が土の成分とまざって、褐色、ピンク、ブルーの複雑な表情を生み出す。細い首と開いた口が特徴的な壷は、さまざまなバリエーションがあり、ゆるやかに歪んだ口やボディーの絶妙な造形にはテクニック以上に彼女の人となりが表れている。繊細で緻密な印象があるけど、この勢いのあるスパイラルから考えると案外大胆な人だったのかも。b y 福岡さん1940年代 個人蔵 撮影:大屋孝雄Estate of the artistイギリスに渡った後、第二次世界大戦の激化により陶器制作が難しくなり、生活のためにボタン生産を請け負うようになる。オートクチュールブランドに卸されたバリエーションに富んだボタンは、見本として保存されていた。本展では900点以上の種類のボタンが展示される。歴史的なことを知って、こんな仕事もしなければならなかったんだなと思います。一方でいろんな実験もできたようですね。b y 福岡さん個人蔵の貴重な作品が多数掲載されている図録は、2010年の全国巡回展とサイズをそろえたデザイン。しかも作品の重複がほとんどなく、珠玉の出品作199点がカラー図版で堪能できる。器好き、ルーシー好き必携の一冊。2,500円(税込み)堺市生まれ。アパレル、画廊、建築事務所に勤務の後、渡英して陶芸を学ぶ。各地で個展を多数開催し、陶芸教室はキャンセル待ち状態の人気の陶芸家。陶芸を志す前に両親の蔵書にあったルーシー・リー展の図録をみて感銘を受ける。飼い犬にルーシーと名付けるほどのファン。福岡彩子さん(写真右)右上から時計回りに・最新作のパスタボウル4,800円、下にしいた直径24cmプレート5,600円、直径21cmプレート4,200円、カップ各2,000円は黒、白、グレーのほか、ピンクも。(左)ルーシーの代表的なモチーフを福岡さん流に再現したスパイラル花瓶は4,000~10,000円。福岡さんの作品は、関西ではコホロ(?06-6210-1602)、ソフォラ(?075-211-5552)で取り扱い中。(一部、取り扱いのない商品あり、要問い合わせ。)姫路市本町68-25姫路市民会館前JR姫路駅山陽姫路駅姫路市市民会館姫路市立動物園姫路医療好古園センター姫路城2姫路市立美術館31