ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play
  • Available on the Windows Store

概要

otona_osaka

11「燗酒を現代に」は故・立川談志の「伝統を現代に」へのオマージュ。「日置桜」「辨天娘」「竹鶴」「睡龍」の4銘柄が柱。青柳と生青ノリのテリーヌ580円(税込)など、豊富な創作アテに心掴まれる女性ファン多し。変幻自在のお燗テクニックにも唸る。「遊穂」山おろし純米18BYなど、日本酒90?500円~。燗なら[燗の美穂](P72)出身の奥様おすすめの温度で。造り1,400円前後。毎朝5時から木津市場へ出向き選ぶ魚介類、伊賀の有機野菜などが日本酒に合う料理に。コースは5杯×5品。極上の上燗を味わうなら。 なによりも店内BGMが落語だ。寄席のビフォーアフターでなく、リアルタイムで落語を聴きながら飲める。上燗とは45℃から50℃ぐらいの温度を言うが、“燗伝道師”の店主・大西正哉さんにかかれば、上燗はもちろん、35℃の人肌燗から55℃のとびきり燗まで、酒と温度を見事に合わせてくれる。●大阪市中央区南新町2-3-1 スタークィーンビル2F 206-6944-5377 17:30~23:00(日・祝15:00~) 水曜休 カード不可蔵くらっしゅ朱[堺筋本町] map P78 H-5上燗屋「燗屋」と看板を掲げる飲み屋に入る酔っ払い。上燗屋とはなんぞや? と問う男に、人の良さそうなご主人が、「あつなし、ぬるなし、頃かげんで上燗屋でございます」と。ここから酒の温度や、イワシのからまぶしなどのアテを巡って、酔っ払いと主人とのちぐはぐなやりとりが愉快な一席。 寡黙そうで実は気配り上手なご主人・宮村昂佑さんと、愛らしさで客を和ませる奥様・真由さん。夫婦で飲むなら、こんな息のあった二人がいる店がいい。キスとクチコの炙り、ハタハタ田楽など、素材を生かしつつ独創性ある料理が美味。●大阪市中央区本町橋5-4 206-7710-2698 18:00~24:00 不定休 カード不可 日本酒の名店[山中酒の店]代表の山中基康さん自ら包丁を握り、「旭菊」に合わせる鯛の酒蒸しには同じ純米酒を入れるなど、大胆な日本酒と料理の組み合わせをコース仕立てで提案。お酒と料理の相性コース6,500円のみ(税込・要予約)。●大阪市浪速区敷津西1-11-10 最奥 206-6631-6238 17:00~22:30 日・祝休 カード不可夫婦でお酒を飲みに行くなら。ごちそうを順々に味わうなら。べにくらげ[堺筋本町] map P78 H-5佳かしゅしんらく酒真楽へっつい[大国町] map P79 B-4替り目ちりとてちんひどく酔っ払って帰ってきた主人に付き合う妻。まだまだ飲みたい夫に対して、いやいやながら(?)も相手をし、アテを調達するべくおでん屋に向かっている間に…。旦那の誕生日に近所に住む男が訪ねてきて、高級なお酒や鯛の刺身など、次から次にごちそうになる。男のお世辞で興に乗った旦那が、裏に住む知ったかぶり男に一泡吹かせようと用意したのが「長崎名産・ちりとてちん」。さてその正体は?R A K U G O個人的に、燗は一杯目がおいしいですね。「燗」という字の門の中は「日」やなしに「月」やと、実は最近知りました(恥)酒をめぐって、一見夫婦がケンカしているようにも思えますが、実は夫が嫁さんをすごく大事にしている噺ですNHKドラマの影響で、演目の平仮名表記が増加。長崎名産=舶来なんで、私は「チリトテチン」とカタカナ表記しています