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概要

otona_osaka

103 靱公園南側の閑静なロケーションに、凛とした雰囲気の店を構える。店主の今川岳さんは、26歳で料理の世界に入り、36歳で独立と、早くから修業に入ることが多い和食の料理人としては珍しい経歴の持ち主。それだけに、伝統的な技法も大事にしながら、先鋭的な感性が光る一皿も。たとえばプレミアムな食材であるツキノワグマの熟成肉を端正な和の味わいに仕上げたり。ご自身が子育て世代ということもあり、土曜の午後5時から9時の時間帯は、小さな子供連れで食事ができるという心くばりも嬉しい。 ご主人の田中勝美さんと奥様の未来さん。13年前に土佐堀で店を始めた時は二人だけで店を切り盛り。職人肌のご主人が心を込めて作る料理と、ソムリエの資格を持つ奥様がにこやかに勧めてくれる酒で、至福の時間が過ごせたものだ。「もう一つグレードアップしたい」とご主人が移転先に選んだのは、オフィス街ながら、道から少し奥まった閑静な場所。スタッフが増え、料理の内容もさらに充実。コースの終盤にいただく熱々の天ぷらやごはんのおいしさも絶品で、大阪でほっこりという言葉が一番似合う割烹になりつつある。36歳で独立。気鋭の若手が生み出す先鋭的和食。夫婦が醸し出す温かさも味の一つ。(上右)シャキッとした野菜と、甘みが印象的なノドグロを合わせた河内鴨の小鍋2,000円。(上左)ビーツを昆布だしで炊くなど細かな手間を惜しまない、サバのスモーク、ビーツ、天王寺蕪800円。柿酢ソースで。カウンターだけでなくテーブル席も無垢の木を使い、ゆったり落ち着ける。(右上)キス、クルマエビ、アスパラとモロッコインゲン豆の天ぷら。卵の黄身だけを水に溶かした玉水と薄力粉を混ぜた衣と絶妙な温度で揚げる。(右下)八寸は、キスと花ワサビの手毬寿司、そら豆の芥子の実揚げなど。(左)椀物は鯛の白子包みと菜の花。酒で炊いた白子を鯛の身で包む贅沢な味。いずれも夜コースより。 おまかせは昼10,000円、夜13,000円(税・サ別)。いずれも要予約。昼は3名以上で前日までに。●大阪市西区靱本町1-14-15 206-6479-3459 12:00(一斉スタート)~14:30 17:00~22:00 日・祝休 カード可 ヒノキのカウンターがお出迎え。コースのみ昼5,000円~(要予約)、夜12,000円(税・サ別)。●大阪市中央区南本町2-6-22 Premiere南本町1F 206-6243-0228 11:30~13:00 入店17:30~21:00 日曜休 夜のみカード可靱本町がく[靱本町] map P71 C-4このは[本町] map P73 C-1KAPPOご主人がつくる真面目な料理と女将のかわいらしさ。お二人のおかげで緊張感なく料理を楽しめます。靱公園の近くで、落ち着いていただけるロケーションがビギナーには安心かも。岳さんのセンスがすごくいい。