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概要

otona_osaka

102 「いろんなところに通ったけど、大阪の割烹は、よりダイレクトにおいしいものが食べられる気がします」という麻子さんの言葉に、ご主人の古池秀人さんは「作り置きもしないし、始末の料理ですからね」。食材をムダなく使い料理を出したいという思いは、広いカウンターにも表れ、単品がズラッと並んでも狭さを感じさせない。料理の多彩さは、まるで巻物のようなメニューを見れば一目瞭然。家庭や居酒屋とは違う料理を、〝あなたのために?と気持ちを込めてつくるのが信条で、「温故知新」もテーマの一つ。「たとえば春なら竹の子めばる煮付けなど、その季節ならではの、昔から続く料理は残していきたい」。大阪の粋を味わいに通いたくなる店だ。温故知新のメニューも大切に。(右)漬物だけが水ナスではない! サッと揚げてだしとみぞれで和えた泉州水茄子の揚げびたし800円は新鮮な味。「今日何食べよ? って悩みながら選べるのがいいですよね」と。かにコロッケ1,800円は、島根県産ベニズワイガニの殻に、カニ身とホタテの旨みがギュッ。 「“割烹愛”を大切にしています。大阪の料理とスタイルは本当に素敵」と古池さん。[?川 有尾]を発展的継承し、2014年に移転オープン。コースは9,000円と12,000円。●大阪市北区東天満1-9-17 206-6232-8558 17:30~22:30 日・祝休 カード可なにわ料理 有ゆう[大阪天満宮] map P78 H-2GUIDE??田麻子さんよしだ・あさこ/料理家。大阪と東京で料理教室を主宰し、敷居が高くない日常の日本料理を伝えていくのがモットー。企業のメニュー開発・監修など幅広く活躍。大阪の割烹にも足繁く通う。近著に『おいしい塩なしれしぴ』(KADOKAWA刊)。割烹と聞くと、どうしても敷居が高く感じる人も多いのでは? そんなことないですよね、麻子先生?麗しの料理家が教えてくれる、割烹ビギナーにやさしい店。古池さんの語り口とお人柄に和みます。料理にかける手間と情熱がおいしさの秘密なんでしょうね。