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概要

kansai_teraasobi

金福寺[京都・一乗寺]●京都市左京区一乗寺才形町202075-791-16669:00~16:30(1/16~31、8/5~20、12/30~31は閉門)拝観料400円 P2台白川通一乗寺下り松町修学院中一乗寺叡山電鉄叡山本線北大路通金福寺曼殊院道アクセス……電車・バス/叡山電鉄叡山本線一乗寺駅から徒歩約20分 or各線京都駅ほか→京都市バス「一乗寺下り松町」下車、徒歩約10分 車/名神高速道路・京都南ICから約30分 福々しい下ふくれの顔つきに、にんまり笑顔。福笑いでもおなじみの?おかめさん?の発祥が、この大報恩寺だ。鎌倉初期の創建時、本堂の建造を率いた棟梁・高次は、重要な柱を短く切り過ぎるミスを犯すも、愛妻おかめの助言で難を逃れる。しかし?入れ知恵がばれては夫の恥?と、完成を前に彼女は自害…。やがて、妻の冥福のため夫が建てた塚は、全国有数の夫婦円満の聖地に。また、幾度もの戦乱を免れた本堂は、市内最古建築として国宝に昇格。現代では真似しがたい?尽くし過ぎる女?は、すべてを見越したシャーマン的存在だったのかも。 幕末の?安政の大獄?で、攘夷派を徹底的に弾圧した大老・井い いなおすけ伊直弼。この時情報を流した密偵が、直弼の元愛人で、彼の腹心・長野主膳の愛人であった芸妓・村山たか女。直弼暗殺の後には、自身も三条河原で三日三晩生き晒しの刑に!奇跡的に助けられ、金福寺の尼僧として67歳の生涯を閉じたという。同寺に展示された絵図からは、彼女の人物像が少し垣間見える。縄で縛られ、途方にくれたり、キュッと唇を噛む姿からは?愛した人に尽くしただけなのに…?という悲哀がありありと。紅葉の隠れた名所でもある古刹に、激動の人生が秘められている。文/山口紀子 イラスト/ヤマグチカヨ?尽くし系おかめ×千本釈迦堂 大報恩寺?壮絶系村山たか女じ ょ× 金こ ん福ぷく寺じ主婦おかめ、悲劇転じて聖母に壮絶! 野晒しにされた女スパイ千本釈迦堂大報恩寺[京都・千本今出川]→データP28135