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概要

temiyage_kansai_2016

82 扉を開けると最初に目に飛び込んでくる、「ぶら?ん」と吊り下げられた肉の塊。吊り叉焼は神戸では珍しくない光景であるが、美しい焼き色やテリ感といい、漂うオーラが並ではない。聞くとカナダ産ダックに神戸ポーク、あぐー豚の豚トロ、イベリコ豚のロース、神戸牛のつらみといった高級食材のオンパレード。そう、これらは美食の街、香港発の窯焼き料理。同ビル4階に海鮮レストラン?施家菜?を構え、現在の香港の食にも精通するオーナーの念願だったものだ。  「神戸でも本格的な窯焼きを供する店はない。炒、点心、そしてこの窯焼きが揃って、ようやく真の香港料理といえます」。2016年6月の開店を機に、これまではスペースの都合で断念していた壺状の専用窯を香港から取り寄せ。あわせて、専門の焼蝋師も広東省から召還した。内側に食材を吊るし、余分な脂を落としながら火入れすることで、みずみずしさと驚異的な旨みを実現。オーブン調理のものとは似て非なる味を知るには、ひと口あれば十分だ。例えば、新年などのハレの席に。宴を大いに盛り上げてくれるに違いない。取材・文/吉田志帆 撮影/香西ジュン施記の叉チャーシュー焼しーき ●神戸市中央区中山手通2-10-21伸野第2ビル1F2078-291-808611:30~14:30 17:30~21:30 火曜休クレジットカード:可取り寄せ:可他に買える店:施家菜このままずっと噛みしめていたい驚くほどカリッカリの皮がやみつきになる皮付き豚バラ肉のクリスピーポーク(写真奥)もぜひ。食材は仕入れ次第で各種100g600円~、ダックは1/4サイズ2,500円。スライスにも対応。箱代500円。