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概要

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大 阪大阪市中央公会堂スケッチ 安田泰幸画材   鉛筆、透明水彩1909年、株仲買人の岩本栄之助は、財界が結成した渡米事業団に加わり、渡米。彼はアメリカの公共の建物が立派なことに感心し、また資産家が慈善事業に多額の寄付をするのを見て大阪市に100万円を寄付します。これをもとに建てられたのが、大阪市中央公会堂です。岡田信一郎の案を基に、辰野金吾と片岡安が実施設計を行ない1918年に竣工。しかし、出資者の岩本自身は株で失敗し、完成を見ぬままピストル自殺してしまいました。建物は日本の煉瓦建築の到達点ともいわれ、国の重要文化財に指定。ネオ・ルネッサンス様式の壮麗な佇まいと、煉瓦と花崗岩が作り出す意匠を印象的に表現しています。今回のスケッチのように、正面のアーチのある印象的なファサードが描かれることが多いですが、南側の栴檀木橋(せんだんのき)から、あるいは北側の水晶橋を渡った堂島川の北岸から、側面を描くのもよいでしょう。また中之島をまたぐ難波橋の上から西を望んで公会堂を中心に大阪ビジネス街の中心、中之島のビル群を描くのも面白いです。作家からのスケッチアドバイス大阪屈指のスケッチポイントを、あらゆる角度から。