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概要

sketch_sanpo

たっぷりの水がんばって!1314127911810トントン…左の山を延ばしたり、ビル群も追加していきます。ひと筆描きのように、鉛筆を紙から離さないのもひとつのテクニック。対象物がたくさんありすぎて、小さく見えるところはくじけそうになるけれど、がんばって。絵は応えてくれますよ。最初の彩色がひと段落したら、再びデッサンに戻ります。空白に新たに描き足すのではなく、一度描いた線に足して、中心からどんどん増殖させるように描いていきます。手前の(物理的に自分に近い)植物は、できるだけ丁寧に。細かいほど、絵にニュアンスがでます。近い場所にある対象物は、省略するほうが難しいかもしれません。ある程度描けたら、少しずつ色を塗ります。先生の使う道具は、固形絵具付きのパレット、筆、水入れ、水の入ったペットボトル、雑巾、ティッシュだけという、とてもシンプルな装備です。ティッシュはかなり重要ですよ!まずは淡彩から。明るくて淡い色を付けていきます。絵具にたっぷり水を含ませて、建物の大きな部分から塗っていきます。デッサンの時とは違い、彩色をする時は、対象物をしっかり見なくても大丈夫。自分が感じたままの印象で塗っていきます。使う絵具は基本、黄、赤、青3 色のバリエーションだけ。画用紙を切ったり、スケッチブックの端を使う〝お試しコーナーを作っておけば便利です。デッサン同様、色も完全に正確でなくてもOK。光など感じたままに描くのが、水彩の面白さです。はい、ここでティッシュの登場です。「ちょっと濃いかな?」と思ったら、乾かないうちにティッシュで絵具を押さえます。するとどうでしょう! 色合いがさらに淡くなり、透明感がでました。いちばん最初は淡く彩色していきたいので、これを繰り返します。グリーンに赤を足した、黒っぽい色を左のビルに。ティッシュで拭き取れば、ご覧の通り灰色になりました。色の明暗は絵具の濃度ではなく、水とティッシュを駆使します。濃淡は紙に左右されることが多いので、スケッチブック選びは慎重に。ちなみに先生は「ウォーターフォード水彩スケッチブック」を使用。再度、左右幅を決めたところで、2度目の彩色に。大きな建物がまだ残っていますが、色を塗ることにより「描けてきた!」という収穫感を得たくなる頃。最初に作った絵具をティッシュで拭き取り、新しい色作り。緑の部分が多いので、緑をたっぷり作ります。分量は大切です。