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概要

kansai_daigaku

はみかんの生産・販売だけではなく、ジュースなど加工品の開発も盛んに行っている。その過程で大量に発生・廃棄する皮の有効活用策として、学生が提案した中のひとつがうどんだったのである。学生たちは自ら試作を重ね、地域のイベントなどでテスト販売することに。珍しさで注目を集め、味も美味しいと好評だったため、商品化に拍車がかかった。学生たちはこうした商品開発やマーケティングのみならず、製麺所探しにも奔走。最終的に兵庫県朝来市にある創業80年以上を誇る老舗製麺所「やくの麺業」の協力を得て、商品企画提案から約2 「みかんうどん(ねりこみかんシリーズ)」は、その名の通りみかんを使った香り高いうどんである。と聞くと、普通は果汁を連想するが、このうどんに使われているのは皮。厳選した小麦粉に皮の粉末をたっぷり5%練り込むことで、着色料も香料も不使用ながら鮮やかな色合いと香りを実現している。残留農薬検査はもちろんクリア済み。安心安全な上、みかんの皮は漢方薬の原料になるほど栄養分が豊富な点も魅力だ。 このうどんは、龍谷大学経営学部藤岡章子ゼミの学生が、和歌山県有田市にある「早和果樹園」と開発したもの。「早和果樹園」カ月後の2016年2月に発売となった。 しかし、学生たちの勢いはまだまだ止まらない。今後もこの「ねりこみかんシリーズ」に加え、みかんの皮を使ったさまざまな商品開発を続けていく。廃棄するだけだったみかんの皮の新たな可能性に、農家からも期待が高まっている。廃棄されていた皮を有効活用! みかんの風味豊かなうどん。みかんうどん 「早和果樹園」のホームページ(http://sowakajuen.com)から通信販売で購入できるほか、和歌山県内のサービスエリア、土産物店、大学内生協などでも販売。問い合わせ=2075-645-7882(龍谷大学学長室 広報)龍谷大学【みかんうどん】1袋200g(2人前)入りで680円(税込)。つゆも70g×2袋が付いている。まずはそのまま食べて、みかんの風味を堪能してから、お好みでさまざまな薬味との相性を試してみよう。学生たちは早和果樹園に何度も出向き、施設見学や収穫体験などを通して、事業への理解を深めている。また、収穫したみかんを使い、自分たちの手でうどんの試作販売を重ねたそう。オススメPoint夏は冷やしでさっぱりと。少しかためにゆがいて、サッと水で締めるのがポイント。噛むほどに深い味わいが広がる。冬は、じっくり煮込んで風味を出して。魚介鍋のシメに使えば、臭みが消えてほんのりと爽やかな香りに包まれる。085