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概要

kansai_daigaku

 完全栄養食ともいわれ、栄養価抜群の卵だが、コレステロールが高いのが玉にキズ。そこで、健康を気づかう人に試してみてほしいのが、近畿大学薬学部多賀研究室と脱気水メーカー「マシン・メンテナンス・サービス」とが共同で開発した、コレステロール値が20%も低い卵「近の鶏卵(きんのけいらん)」だ。 脱気水とは、酸素など水に溶けている気体をのぞいた水で、体内の酸化を防ぐ目的で開発されたもの。飲用者からコレステロール値が下がったという声が寄せられ、機能の実証が近畿大学に依頼されたという。しかし、人に有用というデータがあまりにも少ないので、動物の犠牲を伴う動物実験はできない。そこで目をつけたのが、同じ環境下で多くのサンプルが取れる養鶏場だった。鶏に脱気水を飲ませる実験で、高いと言われる卵のコレステロール値が下がれば水の機能が確かめられると考えたのだ。 飼われている鶏のうち5,000羽だけ、与える水を脱気水に変え、従来通り飼育された鶏の卵と4カ月間比較。1カ月ごとに卵のコレステロール値を調べると、2カ月目からすべて20%程度下がっていた。薬や遺伝子組み換えなどではなく、水だけを変えてできた健康卵。しかも、味もいい。これは商品化できると、別の群でも確かめた上で、「近の鶏卵」は世に出た。現在、この卵を使った商品開発も進行中で、近々その第一弾が発売予定だという。期待して待ちたい。水が違うと卵が違う! 卵かけごはんにぴったり。近の鶏卵髙島屋大阪店地階生鮮売場[鳥清]、黒門市場内[新魚栄]などで販売。インターネットなどでの通信販売にも対応。問い合わせ=80120-120-199( (有)マシン・メンテナンス・サービス)2016年1月初旬に髙島屋大阪店で初めて発売。店頭では学生たちが試食会を行い、多賀先生も商品説明を担当して売り上げに貢献した。発売以来、安定した売れ行きを見せている。近畿大学【近の鶏卵】コレステロールだけでなく、脂分が低いためカロリーも一般の卵(約150kcal)に比べて1割カット。1パック6個入りで通常価格648円(税込)。1個100円の高級卵だが、その価値は十分。オススメPoint脂分が少ないため白身が透明で黄身が際立っている。味はすっきりしてほんのりと甘く、卵の生臭みがない。特に、卵かけごはんにすると、違いが歴然。コレステロールが低めなことで油断させ、おかわりまでさせてしまう罪な卵だ。084