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概要

nara_bon_2015

99近鉄南大阪線中将堂本舗當麻小160 當麻寺熊谷川橋南詰染野当麻寺165當たいまでら麻寺[近鉄当麻寺] map P9 A-1飛鳥時代に創建された万法蔵院に始まる。伽藍三堂と呼ぶ本堂、金堂(重文)、講堂(重文)が公開され、白鳳時代から鎌倉時代までの仏像を拝観することができる。また、各塔頭も拝観可能。◆葛城市當麻126320745-48-2202(西南院) 9:00AM~4:30PM最終受付拝観料=500円(伽藍三堂) 塔頭拝観は別途拝観料が必要 近隣に有料Pあり 近鉄当麻寺駅から徒歩15分近鉄当麻寺駅から徒歩15分。必ず寄って欲しい當麻名物は全国からわざわざ求めて来る人も多い[中将堂本舗]の中将餅(よもぎ餅)。季節限定のイートインメニューもあるのでチェックを。歩く! 歩く! 當麻寺への道東西の三重塔は東塔が天平時代、西塔が平安時代の建立とされている。どちらが古いかわからなくなった時は屋根の下に注目を。寺院建築は古いものほどシンプルで、柱と柱の間の数が少ない2間の方が東塔。3間が西塔である。本尊當麻曼荼羅を安置する本堂。曼荼羅厨子のある内陣は天平時代の姿を留めている。本堂と仁王門が東向き、東西両塔と金堂、講堂が南面する特異な伽藍配置は、都の移り変わりに柔軟に対応してきたからである。日本最古の双塔は時代による違いもあり。巨大な曼荼羅厨子が納まる国宝の本堂。 日本初の寺の伽藍配置は、南を正面とし、塔も1基しかなかったが、その後変遷を遂げ、塔は東西に一つずつ造られるようになる。その双塔式を留め、全国で唯一東西ともに1000年以上の歴史を有するのが當麻寺の三重塔である。 現在の當麻寺の参拝は、両塔を東西に見るかつての中門からではなく、国宝の本堂(曼荼羅堂)を正面に見る仁王門からが一般的。本堂は寺院における奈良のポテンシャルを実感する場。まず目に飛び込むのが曼荼羅厨子(国宝)である。厨子とは本尊を安置する仏具だが、當麻寺の曼荼羅厨子は基壇となる須弥壇(しゅみだん)も含めると、5mを超える高さにな一夜で織り上げた曼荼羅東西の古塔は唯一の例。る。本堂に固定され、足元をガッチリ固める須弥壇には見事な螺鈿細工が施され、そのスケールとクオリティは美術工芸品の枠を超え、建造物として国宝に指定されている。そんなこの上ない〝豪邸?に祀られるのが、本尊の當麻曼荼羅(国宝)。當麻曼荼羅は阿弥陀浄土の世界を4m四方の織物で表したもので、中将姫が一夜で織り上げたという説も。優れた寺宝は仏像にもみられ、金堂の弥勒仏坐像(国宝)は、奈良時代前期にあたる白鳳時代の作。像高2mを超える尊像は、粘土等で造る塑像でありながら、1300年以上の時を超えてきた。むろん塑像としては、最古の作。大寺の多くは、創建当時の最高技術を投入して造られてきたが、その事実を當麻寺もまた証明している。