ブックタイトルumai_2016

概要

umai_2016

　目の前に運ばれてくる華やかで芸術的な料理の数々。「よくフレンチみたいと驚かれますが、味の着地点は絶対中華になるよう考えています」と、茶目っ気たっぷりの笑顔を見せる岩崎祐司シェフ。ホテルで約10年、中華ひと筋に腕を磨いたが、モダンフレンチの複雑な味の構成力や分子レベルでの調理に魅せられ、どうすれば自分の料理に活かせるか独学で研究したという。味の決め手となるのが、雲南ハム、金華ハム、ローリエ、薬膳食材の龍眼という果実で作る上湯スープ。そこに、花椒、紹興酒、XO醤、プーアル茶の薫香など、中華ならではの風味を重ね、新しい味を生み出す。夢は「ガストロノミー中華の第一人者」。31歳の若きシェフの挑戦は、まだ始まったばかりだ。中華。五感フル活用で楽しみたい若きシェフのリュクスな中華。●2014年8月OPENVベルel RロオジエOsier［ 西宮・苦楽園］20798-72-6800高級店から庶民派まで名店ズラリな、中国料理激戦区・神戸に新しい波が到来。フランス料理の技法も巧みに取り入れてビジュアルは美しく華やか、とことん軽さを追求した新感覚な味わいを体感すべし。取材・文＝西村円香　写真＝川隅知明　わたなべよしこ12:00～13:00、18:00～20:30予算・昼3,500円～、夜10,000円～（サ別）水曜休●西宮市樋之池町21-29 ハリマハイツ1Fテーブル16席カード可　禁煙予約可樋之池公園北夙川小夙川小阪急甲陽線苦楽園口低温で火入れしたホタテの前菜は、バジルと中国山椒、ルッコラなど3種のソースと共に。5,000円のランチコースより。パイの中にはユズ茶入り叉焼味噌で焼いた、雪姫ポークの肩ロースとフォアグラを潜ませて。5,000円のランチコースより。86