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概要

ecotrip_kyoto

???[ 仏教 ]ユーラシア大陸の文化を建築でつなぐ伊東忠ちゅう太た //本願寺伝道院(1867~1954) (1912)巨匠 //京都のイイ関係を学ぶ建築さんぽ近現代の名建築が競演! 京都は仏教のまち。中でも大きな存在が東西の本願寺です。巨大な屋根の御影堂や阿弥陀堂、国宝である飛雲閣など、威光を伝える建物に事欠かない西本願寺の門前町を東へ。そこに本願寺伝道院が現れます。 丸いドーム屋根は周囲の仏具店の瓦屋根から際立っています。煉瓦の壁も木造建築と対照的。しかし、純粋な西洋建築でもありません。ドームを支えている柱には、お寺のような組物が付いています。柱の間にある窓はイスラム風のアーチ。角の入口の上に「人」のような石が載っていますが、これは中国から渡ってきて法隆寺などに使われた人字形割わり束づかの形をアレンジしたもの。日本からヨーロッパまで、建築のデザインによって、ユーラシア大陸をかけ渡しているのです。 本願寺伝道院は西本願寺が出資した生命保険会社の本社として、1912(明治45)年に建てられました。幕府の保護を失った明治以降のお寺は、相互の助け合いという伝統を展開、近代社会の中で新たな人々との関係を模索していきます。設計者の伊東忠太は当時、3年間のアジア・欧米留学から戻ったばかり。気鋭の東京帝国大学教授でした。 近代にあるべき姿を求めた仏教と、文明開化以降の日本の建築を模索した設計者が出会って生まれた、他にない建築。過去を再編する本願寺伝道院らしさは、古今東西の妖怪をシャッフルした車止めの装飾にも表れています。A r c h i t e c t u r e外観見学のみ自由。2075-371-5181(西本願寺)本願寺伝道院[堀川七条]?伊東忠太の代表作ベスト3祇園閣(1927/京都)東京都慰霊堂(1930/東京)築地本願寺(1934/東京)写真提供/西本願寺写真提供/西本願寺map P110 3-D