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概要

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9 代目の今西将之さんは、活躍する若手蔵元の後発組。東京の会社勤めを辞めて、まだ３年半しか経っていない。しかし、その仕事ぶりはまるでロケット弾の勢い。先輩諸氏が10年かけて取り組む酒質向上を短期間で推し進め、あっという間に従来の「三み むろすぎ諸杉」を磨き上げ、特約店でのみ販売するみむろ杉 ろまんシリーズも醸し出した。人生のテーマは〝三輪の酒を守り伝えること?。酒の神様を祀る大神神社のお膝元で、350年以上続く蔵元の跡取りは、中学時代からその一点に集中している。　蔵内部では大がかりな設備投資、蔵人のブラッシュアップ、外に向けては酒の神が鎮まる地、奈良・三輪を舞台としたガイド付き聖地巡拝ツアーを実施。ワイン語りならぬ、日本酒語りができる人を一人でも増やす。そのために出来ることは残さず全部の姿勢は、日本酒ブームを文化に定着させる予感に満ちている。若手活躍!いま気になる蔵元。盛り上がっている日本酒酒場や、情報の集まる酒販店でたずねた、「最近、気になっている蔵、話題の蔵はありますか？」の問いに、挙がったいくつかの蔵元。そこでお酒を造っているのは、こんな方たちでした。取材・文／廣田彩香　古都真由美　後藤有佳子（本誌）　写真／エディオオムラ　エレファント・タカ日本酒N i h o n s h u三輪の酒の伝道師、急成長のロケット蔵。今西酒造 ?奈良・三輪?今西酒造［奈良・三輪］◎買える店山中酒の店（データ→P90）浅野日本酒店（データ→P93）ほか　1660年創業。築120年の店先には大きな杉玉が掛かっている。通年おこなわれる酒蔵見学＆利き酒体験は500円（お猪口付き、税込、要予約）。●奈良県桜井市大字三輪510　20744-42-6022　9：00～17：00日曜休　14歴史を感じさせる外観。こちらの蔵では敷地から湧き出る御神体・三輪山の伏流水を使って醸している。「みむろ杉」は穏やかな香り、米の味わいがありながらも、あと口もすっきり、きれいなお酒。「若手の夜明け」の熱気。JR桜井線三輪恵比須神社奥山医院199153