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概要

art_design_kyoto_2015

―― 集っているアーティストの顔ぶれ、同時進行するプロジェクトの数々、大学内の施設とは思えない、華々しさですね。ヤノベ 僕自身、単純にものをつくることが大好きで、ものが生まれる現場にいるだけで幸せを感じるんです。だから、多くのクリエイターが集まって、ものすごい何かが生まれるような場所、創造力の爆心地として、「ウルトラ」を捉えています。ものづくりのエネルギーが内燃機関のように組織を動かし、社会までも動かしていくような構想です。―― 学内にある建物の地下施設なので、秘密基地めいていますが、活動内容は社会に対して開いているんですね。ヤノベ そうです。「ウルトラ」で行われているプロジェクトは、まず学生を引き寄せる力があるもので、かつ学校に閉じたものではなく、社会的にも評価されないといけない。僕は、2008年の立ち上げ以来、毎年少なくて1本、多い時には3本のプロジェクトを動かしてきましたから、ある意味、過酷な修行ですよ。普通のアーティストだと何十年もかけてULTRA FACTORY名物ULTRA PROJECTとして「コラボ作品制作中…」なふたりの…ウルトラ カワイイ トーーク! アーティストのヤノベケンジをディレクターとして、08年に創設された「ウルトラファクトリー」。すべての学生が利用できる造形技術支援工房、特殊教育機関として、やなぎみわ、名和晃平ら多彩なアーティストを迎えて、年間いくつものプロジェクトが同時進行している。そして2015年度、ヤノベケンジはkawaii カルチャーを牽引する増田セバスチャンとの共同プロジェクトを始動。「ウルトラファクトリー」の工房で活動を進める、2人に話を聞いてみた。取材・文=竹内 厚 写真=守屋友樹Kenji Yanobe?1965年生まれ。90年代初頭より「現代社会におけるサヴァイヴァル」をテーマに大型機械彫刻を制作。《ラッキードラゴン》《ジャイアント・トらやん》《サン・チャイルド》などの巨大な作品群を次々と世に出している。京都造形芸術大学では美術工芸学科教授、ウルトラファクトリーディレクターも務める。Sebastian Masuda?1970年生まれ。演劇や現代美術の世界で活動した後、1995年、原宿に[6%DOKIDOKI] をオープン。2011年には、アートディレクターとして、きゃりーぱみゅぱみゅのPV美術で広く注目を集める。2014年、初の個展をニューヨークで開催。ウルトラファクトリー・ディレクター/美術工芸学科 教授/現代美術作家ヤノベケンジ×アートディレクター/アーティスト増田セバスチャン対談A cool project of Kyozo