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概要

osaka_bon_2015

66Breakfast Temmabashi Morning 01 桜ノ宮~中之島を往復する朝ごはんクルーズは予約優先で受付は希望日3日前の正午まで。運航日は金・土・日・祝。9:20発と10:20発の2便で、所要50分。3,200円(税込)。予約は2050-3736-6333かwww.ofune-camome.netで。●大阪市中央区天満橋京町1-1 八軒家浜船着場軽やかなアーチのデザインが美しい水晶橋、その下をくぐり抜けるのは気分爽快!(写真上)。2015年、大坂夏の陣から400年を迎えた、ご存じ、大阪城。春は桜越しに眺められるそう(下右)。名建築、中央公会堂を背にした大江橋。国指定の重文で浪速の名橋50選のひとつでも(下中)。「天気や時間、その時にしか出会えない風景があるのが魅力」と、船長の中野弘巳さん(下左)。農家から仕入れる玄米を使ったおにぎり、金沢[不室屋]の麩の汁物など、好評の和朝食。ロゴ入りのお茶もかわいい。御舟かもめ[天満橋] map P63 D-2 熊本県天草で真珠の養殖作業用に使われていた舟を改造した、小さなクルーズ船。というよりも、小さな〝家?。クッションが置かれた船頭部はさしずめ、やわらかな川風を受けて走るオープンリビングだ。 水辺の楽しさを広めるべく、2009年に誕生した?御舟かもめ?。朝食をいただきながら船に揺られる朝限定のクルーズは、船長の軽妙なアナウンスに乗って繰り広げられる。馴染みのあの建物や風景も、川から見るとまるで違う顔。下から見上げる立派な石造りの橋は、大阪が大大阪時代の遺構が残る近代建築の街であることを教えてくれた。水面には水鳥がプカプカ。出勤中の作業船の姿にも、ワクワクする。でも、船長がこのプランを思いついた一番のきっかけは、「朝の日差しを受けて輝く水辺の緑を、皆さんにも見て欲しくて」。客の大半がリピーター。そりゃそうだ。まるで浄化されるようなこの気持ち良さは、何度でも体験したくなる。朝ごはんクルーズで水都を感じる。取材・文=吉田志帆 写真=エレファント・タカ