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概要

kansai_tera

87Okesa Colle お袈裟コレ シックなものから豪華絢爛なものまで、関西のお坊さんのお袈裟を大特集!その歴史と意味に迫ります。臨済宗妙心寺派七条袈裟天台宗七条袈裟日蓮宗七条袈裟 臨済宗大本山妙心寺山内の寺院では、紺色の羽二重の袈裟をつける。右手に持つ中啓は白くて細い妙心寺式。左手には袈裟の上から坐具と長い数珠をかける。袈裟を結ぶ環(かん)を見せ、出頭靴という中国風の靴を履くのも大きな特徴。 多くの宗派を生んだ天台宗の袈裟は日本の袈裟の原点。七条袈裟をつけるときは、切袴に各色の素絹(これは萌黄玉虫色)をまとい首に白い帽子をかける。袈裟も背中側に垂らす修多羅も重厚。右手に檜扇、左手に水晶の正束数珠を持つ。 ひと目でわかるのが日蓮宗の袈裟。本衣という白い衣に白い袴を着用し、日蓮上人にちなみ日輪と白蓮華を図案化した宗章紋の七条袈裟をつける。左手には正束数珠、右手に中啓を持ち、頭に被った燕尾帽子。りりしいお顔に白がよく似合う。妙心寺 退蔵院・松山大耕さん與楽寺・甲斐健盛さん護国寺・上田尚史さん曹洞宗七条袈裟 無駄を省き、動きやすさ重視の衣と袈裟が特徴。黒衣の袖と袈裟を裾丈に合わせ、姿勢の良い禅僧の姿をよりすっきり見せる。環は見せず、坐具は袈裟の内側にかけて手には何も持たない。立つときはみぞおちの前で叉手(しゃしゅ)をする。妙壽寺・栖川直道さん