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概要

kansai_tera

86 ction 2015クション2015取材・文/杉本恭子 写真/水渡嘉昭 田村和成 福森クニヒロ 肥野稔朗真宗大谷派七条袈裟浄土宗 如にょ法ほう衣え高野山真言宗褊へん衫ざん浄土真宗本願寺派七条袈裟 表袴に袍裳(ほうも)に代えて紋なし無地の裳附(もつけ)を着用して七条袈裟をつける。右肩に掛ける横被(おうひ)と左肩から全身を覆う袈裟でワンセット。裳附の色は法要座次で定められ、徳田さんは若々しい薄丁子色。袈裟は本堂落慶法要に合わせて新調したもの。 お釈迦さまの時代から受け継がれるお袈裟の基本スタイルがこの如法衣。壊色(えじき)と呼ばれる茶系のものが用いられることが多い。浄土宗では冬季は襟元に帽子(領帽)をつけ右手に朱扇を持つ。黒衣のゆるやかなプリーツもポイント。 真言宗では、護摩祈祷の行法時には燃えにくい綿で作られた褊衫を着用し、如法衣をつける。褊衫の特徴は、両肩を覆う通肩(つうけん)というスタイルと左右を逆に合わせる着方。上下が分かれ、下には巻きスカート状の裙をつける。 他宗派のお坊さんも驚くほど華やかな浄土真宗の七条袈裟。右手には朱色の中啓(ちゅうけい)という半開きの扇を、左手には双輪念珠を持つ。藤岡さんのお袈裟は得度の記念に母方のお祖母様に寄贈されたものだそう。光久寺・徳田潤子さん善福寺・桂浄薫さん楷定寺・藤岡延樹さん太融寺・麻生祥光さん