ブックタイトルM1702

概要

M1702

6 関西の古湯が変わった。新しい城崎温泉!16 原?美女図鑑。西村知美美味しい温泉、六本勝負。17 一、冬の魚。日高町でクエ。／紀伊田辺でウツボ。24 二、嵐山でセント酒。26 三、駅前ハシゴ酒。神戸北～三田／小野～加古川／亀岡～馬堀36 四、ウワサの有馬二〇十七。38 五、琵琶湖ぬくぬくエクスプレス。49 六、白浜で外湯・酒場巡り。32 我が街の温泉事情。その1関西にごり湯コレクション。41 スプリング・ハズ・カム 週刊文?46 100％楽しむための温泉うんちく。YOUは知ってる? ゆの基本。52 街の温泉、復活物語。①神戸・湊山温泉。54 あなたはまだ、本当の温泉を知らない。秘湯探訪。入之波温泉湯元 山鳩湯（奈良）／川湯温泉 仙人風呂（和歌山）湯の峰温泉 つぼ湯（和歌山）／山空海温泉（大阪）58 我が街の温泉事情。その2源泉かけ流し天国・阪神間。62 ちょいと足を延ばして一泊二日の極楽。広島の絶景温泉へ。64 街の温泉、復活物語。②大正・天然温泉 こうわの湯。66 日本一の温泉県・大分で湯巡り。フェリーさんふらわあで行く週末フェリー旅のススメ。70 取材先で出合ったタオルコレクション。ヒラヒラなびくご湯地タオル。関西から日帰りで行く、Meets Regionalno.344February 2017CONTENTS2　あまり料理はしないが、大根を煮るのは大好き。下ゆでしてから昆布ダシで炊いてるときの香りも好きだし、鶏大根などの、煮ている途中はイマイチでも、冷めたら味が染み込んでいるという「終わり良ければすべて良し」な感じも、計画的でない自分に合っている気がするので。　休日もとことん楽ちんになりたいタチにつき、温泉もあまり計画せずに、ふらっと訪れられるほうがいい。「日帰り限定・予約不要・思い立ったらひとりでも」という感じで、行けそうな場所を集めたら…。意外と魅力的な温泉街が集まった。これも終わり良ければ全て良しだ。　温泉自体の、入浴中の気持ち良さは言わずもがなだ。熱湯で思いっきり根比べした後、温冷浴でふわーっと気が抜けそうになり、サウナで新陳代謝促進、湯巡りで肌を磨き抜いて自己満足…と、アスリート的に取り組める要素も満点だ。　一方で、温泉「後」にクールダウンしながら味わう楽しみは、通常のソレよりも、染みる体験になることが多い気がする。湯上がりに冬の街を散歩しているときの風景、休憩所で本をめくって飛び込んできたワンフレーズ、ちょっと気が大きくなってくぐってみたお初な暖簾。昔の文豪が湯治に訪れた先で、ムーディーな随筆を綴りまくってしまうのは、そういうことかも。　もちろんほぐれる理由としては、写真のシャイボーイ（P32）のように、物理的に完全武装解除すると笑顔しか防御がなくなってしまうという、原始的な要素が大きいかもしれない。いや、だからこそ事件もいろいろ起こるわけだが…（P41）。　年明けはまず、鍋の大根のように温泉で下ゆでされてはどうだろうか。ちょっと心の浸透圧が上がって、いろいろな初○○がもっと染みていく気がする。体と心の浸透圧を上げる年始こそ、さくっと温泉だ。金子綾 （本誌）いきなりリージョナル