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概要

M1612

YASUMASAYOSHIMURAMASAYAONISHI 今回のラインアップ、および最近の島根の酒の中では例外的な、生?や山廃を造らず、速醸だけで勝負する蔵。それゆえ繊細だが、弱くなく、優美な酒質です。キレイな余韻の酒が好きな人には、特にお薦めします。26玉櫻しんがり純米 やや筋肉質な味ですが、酸、ミネラル感とのバランスが卓越している。そして、飲むと杯の〝跳ね"、つまり進むリズムが良くなる酒です。ここ5年で著しく品質がアップした注目の蔵なので、まだまだ伸びしろがありそうで、ますます目が離せません。FINE CRU GRAND CRU PREMIER CRU14喜久醉吟醸 目覚ましく美しい透明感と、抜群の安定感は、自分にとっての理想の酒のひとつ。冷酒で飲むのがベストです。静岡で米作りの名人とされる有名農家、松下さんの米を使ったもののみ、松下米と表示される。15山形正宗斗瓶囲い 純吟 雄町  ミネラル感が際立つキレイな酒質。通常、赤身肉に合う酒というと、濃い生?、原酒、にごりなどが想定されるのですが、この酒はスッキリしているのに赤身肉に合う不思議な1本。日本酒の楽しみを広げてくれる。GRAND 25扶桑鶴特別純米21睡龍生?純米 21BY23日置桜鍛造生?純米 強力 重厚だけど美しい。〝米のポテンシャル=酒のポテンシャル"が蔵の哲学で、農家別に酒を仕込む。中でも「鍛造」は地元・島根の最高峰農家、内田家の米が原料。心を清めてくれるような、異次元の美がある。13旭菊 大地純米吟醸 口とのどに、スーッと入り、いやらしくなく身体に寄り添う、優しくて自然なお酒。通称「湯引き燗」と言われる、サッと湯をくぐらすぐらいの温度(35~40℃)で現れる素朴な表情も魅力です。白身の造りとの、相性抜群。11川亀山廃純米 単体だとそっけない酒だけど、食事と合わせるとパッと良さが引き立つ。飲んだ後、のどに引っかからず、スッと落ちる感触も素晴らしい。酒のタイプが分類されにくいからか、知られざる蔵なんですが、しっかりと応援していきたいです。22辨天娘純米 玉栄 ややドライで、ほのかな木の香り。地味だけど、滋味深いしみじみした酒質に惚れる。ひと口目よりも二合目、三合目が美味しく感じる、奥ゆかしい酒。家族経営で自分が旨い酒を飲むために造ってる感じも伝わる。24竹鶴生?純米 21BY〝酒は本来、神への捧げ物であり、霊力が宿る飲み物"ということを最もリアルに感じさせてくれる、魔力の酒。無限の重層性と、異次元の奥行き、広がりある味。僕にとって「生きる力が湧く酒」の筆頭です。 本誌、日本酒特集のたびにお世話になり、超熱燗の生?・完全発酵酒の偉大さを熱く啓蒙してくれた大西さん。今回の10蔵も当然「燗で開く酒。日本酒の大きな魅力のひとつ温度変化で表情が変わること。だからある意味、燗で崩れる酒は完全じゃないと感じる」入魂チョイス。時に1本5万円級の白ワインにも劣らない、異次元の奥行きと霊妙さあり。その至福に1合千円ほどでふれられる有り難み、見逃せるものか。熱燗で知る、完全発酵酒の魔界。27梅津生?純米 25BY28天穏無濾過生?純米 雄町26B29鯉川純吟 亀の尾好日30山陰東郷生?純米 強力65% 今回の10蔵の中で、一番ワイルドで大柄な、スケールの大きな味。酸も同じくガッチリ。そのスタイルは、まるで社主の人間の大きさがそのまま映ってる感じなのもいい。中でも、日置農家作の山田錦のものが卓越。 地味なトーンの中にある、落ち着いた華やぎが魔性。ゆえ、腰をすえてじっくり飲み続けられる一本。しかも、2015年に就任した無名の新杜氏が、有名だった前杜氏の作を越えるほどの酒をリリース。さらに注目したい。 パーカーズポイントで高評価を得て話題になった名門蔵。しかし今も、どんな人にも旨いと言わせる優しさと旨みは見事です。ほどよい酸とミネラルも心地よい。最近、熟成志向でややハードコア化の動きも興味深いです。 完全発酵なのに、やや甘口という独特のスタイル。奥深い余韻に、飲み手の心に訴えかける力がある。若い杜氏がひとりで造る蔵で、たまにハズレもあるが「竹鶴と睡龍の中間を目指す」という心意気を応援したい。17鶴齢特別純米 瀬戸雄町 この2、3年で、さらに透明感がいい感じにアップしてきている注目蔵。淡麗系ではない、旨口のスタイル、つまり昔の新潟酒の本流の味を、今も守るという意味でも貴重。ダシものと特に相性良く、食事の前半向きのお酒です。18宗玄隧道蔵 純米 トンネル貯蔵  能登酒の代表にして典型的な、ボリューム感ある味わいとコクがあります。ボリュームだけでなく、適度な酸もあり、天ぷらなどの油ものと合わせると最高に幸せですね。温度は常温~50℃までOKです。抜けすぎず、ほどほどに美味しい、飲み飽きしない酒がいい」との境地は、もはや日本酒飲みの達観の域(?)。そんな吉村さんが選ぶ10本をいただけば、何かを悟れる気さえする。14年間、松屋町筋の死角的立地の[蔵朱]でディープ・完全発酵酒を発信し続ける巨匠中の巨匠。セレクトの鋭さと神技的燗術に、遠方からも無数のファンが詣でる。[蔵朱]大西正哉さん⑪⑬??????????⑰ ⑱⑭突き抜けすぎないほどほどの酒がいい。酒は神への捧げ物。いい酒には霊力がある。GRAND 味に幅があり、かつキレがいいC。RU厚みがあるのに美しい後味がスゴイ。杜氏は特に生?の名人で、酵母をいじめて発酵させる。酒造界の定説やセオリーを越えて造る旨さは、まさに孤高の発酵アートです。13