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概要

M1612

17さかぶくろ[京都・西院] 日本酒は90?350円?(全て税込)。自家製果実酒も充実する。日本酒酒場に珍しく30を超える座敷席もあり、年末年始は座敷争奪戦の予感。●京都市中京区壬生仙念町10-5B1 2075-354-667617:00?23:00(月・火・木・金曜のみランチ11:30?13:30)日曜休(月曜祝日の場合営業、翌日休)西大路通嵐電嵐山本線綾小路通朱雀第七小阪急京都線四条通西院西院(左から)酸味と旨みのバランスの衝撃作『舞美人』sanQ山廃純米。半年ほど低温貯蔵させた『大正の鶴』RISING60。『房島屋』純米吟醸 無ろ過生原酒。全て180?800円。酒盗、めんたいこ、へしこのポテサラ550円はマッシュの滑らかさと塩気が◎。造り盛り合わせ2人前1,250円。この日はヒゲソリダイなど4種。炭火で焼いたイカ肝バター650円。スルメイカの肝と味噌バターのソースを「白飯で拭いたい」との声多数。で、おにぎり+100円で追加可。さかぶくろ日のオススメにはじまり、天然もん鮮魚に炭火焼き料理、すっぽん雑炊などなど心躍るメニューの最終項には…創作系の鱧ソーセージとな? 「熱燗下さい」ってのは当然の流れだが、サーブされたのは、『はなともえ』吟のさとに、同じ美吉野醸造が醸す『花巴正宗』樽丸をブレンドしたとびきり燗。「骨太の樽酒が旨みのある丸い酒になるように」と、店主・松井敬太さん自らチューニング! 聞けばご実家が酒販店で(現在は実兄が後を継ぐ)「酒屋であり飲食店でもあるからこそ、ひとつの蔵とじっくりと築いてきた」関係の上に成り立つ提案なのだ。 店は10年にオープン。今年6月には、『第一回ブッとび酸っぱい舞美人祭』なんて攻めたイベントも開催。ただ松井さんは、「個性のあるお酒が好きですが、ハコの大きさと客層の広さから、酒は幅広く揃えています」と、常時100本を展開。ビギナーも大きく手招きする。 ビル地下の立地に、酒槽を再利用したカウンターやテーブル。ザ日本酒酒場の佇まいにもお猪口の上げ下げが止まらないが、こちらの酒肴は白いご飯も呼ぶようで…。「ごはん下さい」という常連の声を受け、締めごはんが充実って話もまたこの店の包容力を表しているようで。取材・文/藏ヶ崎達也(本誌) 写真/エレファント・タカ本