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概要

M1603

× 今年の正月、大澤さんの誘いで上海に行ったというふたり。わずか1週間ぶりとなる再会は、やはり旅の思い出話に花を咲かせた。「1日7食ぐらい。朝ご飯で肉まん4個食べて、お粥と白玉食べて…カエル鍋も。日本に帰っておかしいですもん。2時間おきに腹が減る」と富永さん。中でもオイリーでジャンクな炒飯が忘れられないと明かせば、大澤さんはガクッと肩を落とし、「あの油の量は命がけで食べるヤツやで。それが一番って…。上海蟹の美味しい店とか何のために連れていったんや」と嘆き節だが、眼差しは我が子を見つめるようだ。 ふたりの初対面は5年前。ホテル中華に10年いた富永さんが、知人の紹介で?空心?の門を叩いた。当時の富永さんは今より20㎏肥えており、大澤さんはそのガタイを見て「ウチの厨房に入るかな(笑)」と心配したそうだ。修業時代は厨房もホールも担当し、全てがカルチャーショックだったという富永さん。中でも印象深いのは、大澤さん自ら新作を調理して試食会を行う、毎月のメニュー替え。「20品全部、白ご飯と大阪屈指の中国料理店?酒中花 空心?で修業した富永さんが昨年店をオープン。大胆発想の中国料理で注目を集めるが、この日は修業先のボスがお目見え!果たしてどんな料理を出すのか。1師弟というよりも、兄弟のようなごく親しい間柄。「いや、緊張しますよ」と富永さん。 2店名は大澤さんが命名。六徳は少数の単位、恒河沙は非常に大きい数を表す単位。細かいところまで気を配れて、でも小さくおさまらないように。富永さんをイメージして幅の広い店になってほしいという思いから。 3右下は、今回の上海旅でゲットした広東省のお茶・蜜蘭香。 4日替わりの黒板には食材名が。調理法はお好みで。?酒中花 空心?店主 大澤広晃さん?中国料理六徳 恒河沙?店主 富永宗秀さん話題の店へ、緊張のVIP来店!取材・文/福山嵩朗 松本賢志(P22?23) 写真/エレファント・タカ師匠参観。◎中国料理参観正月旅行も行っていた!想像以上の仲の良さ。1234今、大阪の名だたる名店で修業を積んだ新星が続々出店中の福島なのだ。共に多忙を極める師弟ゆえに積もる話も…と、プチ新年会をミーツがセッティング。18