ブックタイトルM1602

概要

M1602

16天満トレンド2016。気になる食のトピックを総ざらえ。〝なんでもアリ?な天満だから、〝コレしかない?店がいい。3年前の天満特集以降で、今年にかけて気になる動きを8つピックアップ。　イタリアンひと筋14年。中野欽章さんによる料理は二重三重の手間がきらりと光る。例えば写真のパスタは、サクッと揚げたワカサギを載せるだけでなく、粗く砕いたものを麺に絡めて旨みを増幅。ブーダンノワールも、はるばる沖縄から豚の血を取り寄せる武闘派っぷり。価格はデイリーでも、仕上げは非日常感いっぱい。こんなお店、天満で待望でしたよね。新星バール・トラットリアが描く、美しき旬のパスタ皿。　ミノやチレなど4種の造りに、メガネやカッパなど15種以上の串で、ひとり客もホルモン三昧に巻き込む、ロス度外視の店。神戸［丸貴屋］で修業後、「難波や新地も探したけど、なんか肌に合って」と高橋聡さん。味噌ベースのつけだれとしょう油風味のもみだれという甘辛2重奏をテーマに、ニコニコと焼き場で串のタクトを振る。ご本人も酒場好きにつき、幸せなプハァが何よりの拍手喝采なのだ。ぴちぴちホルモンをサシでも焼きでも満喫だ。　手打ちパスタ（1,200円前後）は極限までツナギの玉子を減らすのが、コシの秘密。メインは鴨のアローストほか。グラスワイン13種、500～650円。●北区天神橋5-3-19四の倉天神橋2F　206-6360-9660　18：00～翌1：30頃（金・土・日曜17：00～）　月4回不定休　仕入れは師匠を引き継がず、独自開拓。タッカンマリやホルモンチゲなど熱々メニューもぜひ。カウンター11席の他、奥にテーブル席もあり。●北区天神橋5-3-19　四の倉天神橋1F　206-6351-302　17：00～翌2：00　火曜休　Solaio ［天神橋5］map P10 D-2丸髙 ［天神橋5］map P10 D-2アン肝とポルチーニのクリームソース、手打ちパッパルデッレ、トリュフの泡1,500円。グラスワインは新世界産も含め650円まで。ワカサギのフリットとカラスミのペペロンチーノ、柚子の香り1,300円。ワカサギのほろ苦さでワインがズイズイ進む。右からゲタカルビ2 2 0円、ミノサンド190円、マルチョウ220円、特上ハラミ220円、メガネ220円、ハチノス190円。メガネは塩だれだが、後は客の好みを察して調整することも。ミノ刺し680円をアテにして飲むも良し。?玉一?前の黒いビルビニシー地帯より北側に突如出現のグルメビル。さっそく潜入、酒の進む2店舗を覗いてみた。取材・文／寺下光彦　金子綾（本誌）　写真／伊藤菜々子　テラサカトモコ?四の倉天神橋?って言います！