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概要

M1602

 大川と淀川の本流に囲まれた天満。江戸時代から大阪の川魚は有名だった。天満市場前に店を出す?うなぎ じん田?も、川との関わりは長く深い。淀川の川魚卸商から始まり、戦後はキタの闇市で蒲焼きを出してウナギ専門に。一時は年商20億を叩き出すが、栄枯盛衰は世の理。廃業し、2008年、天満でリスタートした。ボンと呼ばれた四代目の甚田國晴さんは辛酸を舐め、今や周辺のビニシー店主の良き兄貴分だ。今春、焼き場の2階にウナギバルならぬ食堂を作る構想も。新地の鮨屋に卸す最高級ウナギを、希少な「大阪ウナギ」…つまり腹割って話す大阪ゆえ(?)の腹開きにて供する。「経験ある職人が手開きで串打って、備長炭で焼く。タレは戦中は瓶を土に埋めて、震災の時も大事に抱えて残した継ぎ足しです。もちろん淀川鰻も入ります。昔ながらのタンポ漁で獲るから傷ひとつない。丸々太った天然もん、旨いですよ!」 伝統の大阪ウナギが加われば、市場前で百花繚乱の〝天満バル万博?にも、新たな支流が生まれそうだ。市場前の〝バル万博?で説く大阪ウナギの温故知新。川うなぎじん田[池田町]map P10 D-2●北区池田町7-6 206-6882-5005 9:00~17:00 日・祝休