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概要

M1511

35糸の紡績から生地までを一貫して作るイタリアのドラゴ社のサンプルを見ながら、荻堂さんが「チェックもいいですね」とポツリ。「チェックなら上下セットでというより、バラシて着こなす感じ。幅は広がりますね」と末廣さん。スーツだと難易度高めな感じだが「ジャケット遣いできるなら、それもいいですね」なんて荻堂さんもノリ気になってきてますね。「ウチの強みはこの生地。大量に仕入れるので、低価格でお客さまに提供できます。車で言えばフェラーリですね」と評するロロピアーナがズラリ。「これはヤバイ」と驚きの触り心地にうっとりとする荻堂さんは、イタリア話を続々と繰り出す…「やっぱり料理もスーツもイタリアですね」。そして、この生地のたわみが、高級生地の証なんだとか。「その人に似合う似合わないも大切ですが、スーツは着る場所や目的が重要です。組閣した時にみんなモーニングを着ているでしょ。アレも理由があるんですよ」と生地選びからも、オモシロ話が飛び出す。「自分をその場になじませるのがスーツですから、柄を入れるのにも理由がないとダメ」というお話には、荻堂さんも「なるほどねぇ」と納得しきり。ダブルのスーツが気になってる荻堂さんに、「バラして使えますし、胸板厚い方こそ似合いますよ」と褒め言葉から提案スタート。全国的に見てもストライプ柄を選ぶ率が大阪は高いんですよね、なんて豆知識も入れつつ、「無地はドキッとさせれます」や「ダブルなら飾りボタンが効きます」など言葉選びも素敵な末廣さんに、荻堂さんもリラックス。「お悩みはありますか?」なんて医者のような質問に、「実は上半身がガッチリで」と応える荻堂さん。まずは体型を見ながら、実際に展示してあるスーツで「こういう胸板を逆にアピールするタイプが良いですよ。ただ、足が少し短くみえちゃうんですよね」とメリットもデメリットも隠さず話す谷口さん。荻堂さんも思わず「悩みますね…」と、そりゃそうですよ。ショールームを兼ねたアトリエには、ポップなジャケットやパンツもズラリ。「まずスタンダードなスーツをオーダーしていただいてから、派手なウエアを受注しています」と小西さん。個性とは外面ではなく内面からの考えからスーツの知識も合わせて教えてくれる。とはいえ問診票には好きなお酒や車は? といった堅苦しくない質問もズラリで気さくに進む。普段からスーツを着用し、日常のファッションとして楽しんでいるディレクター。一見クールな人柄ながらも、ひとたびスーツの話ともなれば、「もっとスーツ業界が発展しないとダメだ!」と熱いソウルが見え隠れする。バンドDOBERMANのメンバーでもある。どっしり貫禄ある雰囲気ながら、27歳という若きオーナー。スーツが好きなのはもちろん、ダブルカフスやチーフでの小物遣いの遊びが好きと語る。好きが高じて始めたオーダースーツショップだが、神戸・大阪に続いて、近く名古屋進出も果たす。カラフルでポップなインテリアファブリックを使ったウエアで注目を集めるが、実は「スーツに柄を入れるなら、その柄の意味を知るところから」と王道を提案する。遊ぶのは、まず基本を知ってから。「スーツのマナーはレストランマナーと一緒ですよ」とのこと。あえて別に着ちゃうのもアリ!?フェラーリが10万円で買える!?生地選びにも意味がありました。脱線しがちな雑談が楽しい。悩み解消で、また別の悩みが?問診票も個性的にスタート。末廣一仁さんSuehiro Kunitoya店主stylistカウンセリングcounseling生地cloth谷口貴規さんTaniguchi Takanori小西宏和さんKonishi Hirokazuダブルのスーツってアリですか?僕も修業してたイタリアだけに気になります。料理と一緒で基本からが大切ですね。