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概要

M1506

24ザ 大正味。訪れるべき名店、ここにアリ。看板を守り続ける老舗から近年現れたニューカマーまで街には人々に愛される名店が、ある。それぞれが持つ〝味?をご堪能あれ。 材木屋を営んでいた先代が、オイルショックを機に「明日から居酒屋や」と宣言したのが店の始まり。それから家族経営で40年近く。壁一面に貼られた短冊にはどて焼き、シューマイ、だし巻き。ネタケースには旬の魚がぎっしりと敷き詰まる。宵の口からおっちゃんがひとり酒でナイターを観て、若夫婦が遅がけにファミレス遣いする光景は、まさに下町の正調酒場といった感じだが、別の席では…。 「沖縄に40年いたけど、ここの料理が一番」と常連が沖縄そばをズルリ。誰かが三線を弾き始めれば、「いちゃりばちょーでー」と盛りあがるうちなーバイブス!1軒で大正の風土をこれでもか?と凝縮する?正起屋?は、まるで大正の街そのもの? 区民の暮らしと暮らしに挟まれながら飲めば、住民票を移すか、また来るか、どちらかを選びたくなる。取材・文/福山嵩朗 写真/エレファント・タカ正起屋 池原さんご家族と板前の誠司さんを中心に切り盛り。夕方5時になるとご近所の高校生がフラッと手伝いにくるのもエエ風景。メニューにないが、あおさの味噌汁も絶品でシメにぜひ。●大正区小林東3-6-20 206-6553-9 819 5:00PM~11:00PM 月曜休正起屋[小林東] map P13 C-3長女はWBO女子世界ミニフライ級王者の池原シーサー久美子さん(P54)。名物の海鮮丼1,260円。沖ナニワんホルモン焼そば680円や豚の顔の皮を煮込んだチラガー500円(全て税込)。「僕が中に入ると邪魔になる」とご主人の池原正也さんはグラス片手に客席をぶら散歩。ボトルキープのイラストは、次女の知佐さん担当。移り住みたくなる居心地。まさにリトル大正。