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概要

M1505

42別府湾を望む茶屋の周囲には、地元っ子が懐かしむ、硫黄の香り。[フェリーさんふらわあ]の広報・和田智博さん。大分出身のナイスガイだ。往路の見どころは午後8時前後。右手に神戸市街、左手に明石海峡大橋。大分の街を歩けば、右にとり天、左にとり天。「鶏肉の天ぷら」というのは共通だが、不思議なことに、家庭や店に独自の味がある。発祥地と言われる別府まで、大阪から0泊3日、フェリーの直行便プランがあるという。丸1日、奥深きとり天に向き合える絶好のチャンスを逃す手はない。取材・文/金子綾(本誌) 撮影/香西ジュン◎大分とり天食べに、弾丸フェリー。温泉客の一服場所で。岡本屋売店[別府・明礬温泉] 別府湾を望む茶屋に、九州他県からも客が押し寄せる。地獄蒸しプリン260円?や湯の花まんじゅう400円?(全て税込)といった名物の他、うどんやとり天を乗せたカレーライスなども。●別府市明礬3組 20977-66-3228 8:30AM~6:30PM 無休皆でつまめるよう8?10切れをざる盛りにしたルックスも、温泉地の茶屋っぽく楽しい。ぽん酢と練りがらしで。大分とり天500円。湯煙の中[岡本屋売店]へ。[フェリーさんふらわあ]にて。大阪  別府ドキュメント。別府6:55着18:45発19:05発6:35着大阪 ?フェリーさんふらわあ?で別府港に着き、朝イチで地獄蒸しでも名高い明礬温泉へ。こちらの人気茶屋?岡本屋売店?は、5年前からとり天を出している。もともと地元でなじみ深い家庭料理ではあるが、部位や切り方に細かい定義はない。家族客が多いこともあり「柔らかくて軽いのがいいだろう」とモモ肉を採用。繊維を開くように切り方も工夫して揚げたとり天は、香ばしく甘い。秘密は、下味に加えた控えめのニンニクパウダーだ。生粋の大分っ子である?フェリーさんふらわあ?広報の和田さんに聞くと「我が家の味に近い」と特大の太鼓判が出た。メニュー歴は若いが、その心は「子どもも食べやすいように」と別府のお母さんたちが工夫をこらした家庭の味に近いのかもしれない。家族で食べる日常の郷土料理。