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概要

M1504

27 板前料理(けれど価格は600円だとか泣ける居酒屋価格)に加えて、女将さんがおばんざいを並べていた時代の名物、ママのポテサラ380円(全て税込)がこれまたカレー味でほっこり。●北区芝田2-2-17 和光ビルB1F 206-6373-2754 5:00PM~10:00PM 土・日・祝休驚くべき値打ち、その日のおすすめから3品選ぶセットがなんと1,680円。この日はテリが艶かしい金目煮つけもイン。仕入れは女将が担当。前日に板前と打合わせをし、豊南市場で調達。重い時は10キロになるカートで運ぶ。見上げれば初代が遺した木板メニュー。歴史を感じさせる風合いが酒を誘う。酒処・食べ処 ひら井map P13 C-2宮松さん?酒処・食べ処 ひら井 鍋だ酒だと賑やかなテーブルを背に、ひとりカウンターで静かに…といきたいが、値打ちの地酒三盃飲み比べセット(800円?)への接吻についつい忙しい。ともあれ笑い声に包まれながら観る酒場ドラマは、梅田版『細うで繁盛記』。ホールを駆け回りながら愛嬌も振る主人公の女将・平時子さんは「でも少し前は、1日にお客さんが二組だけなんて日もあったんですよ」とは、今の盛況からは信じがたい。早巻きながら濃密なドラマを書き出そう。創業は昭和37年。店主である父上が6年前に入院され、それでも母上が一杯酒場なアテで営業を続けた。けれど空間は寂しげだ。これではダメだと時子さんが二代目を継いだのは4年前。初代の頃の常連に筆をとり、街頭でビラ巻きもした。当初は家庭的なおばんざいを並べていたが立派な板前も迎え、「周辺に日本酒をやってる店が少ない」と酒屋に聞けば地酒を勉強し背広族のユートピアを守ったのだ。「集まろうかってなったら、『ほな、ひら井やな』で決まる。先週も先々週もそやで!」。常連のごきげん発言に、酒が一層まろやかに喉を通った。全梅田ワーカーが泣いた街に舞い降りたミューズ伝。昭和なほのぼの感がありつつ、京都で修行してきはった板前さんが繊細な料理をしはるんやわ~。Loverの証言?