ブックタイトルM1504

概要

M1504

60北新地で会いましょう。写真／明地清恵　伊藤信　岩本浩伸　川隅知明　東谷幸一　福森クニヒロ取材・文／寺下光彦　（以下本誌）曽束政昭　金子綾最新キーワード。2015年のトレンドはコレだ！　基本は一見さんお断り、［鮨処 平野］といえば財界人御用達、新地最高級鮨店のひとつ。ここで9年鍛えた主人・金城豊さんの仕事に輝く〝品格?は、やはり修業先譲り。見事な飴色の白身が並ぶネタケースはもちろん、絶妙な加減の弱火で素材に笹の葉の香りを移す焼きものまで。どの仕事にも、心が洗われるようなキレがある。堂々とした純白がまぶしい檜のカウンターで、その冴えに、瞠目すべし。北新地の名店［鮨処 平野］の心を受け継ぐ。　北新地最高級店のひとつとして、また東京の鮨店に競り勝ち築地で最高値のネタを競り落とす［鮨 さえ?］で８年修業した村上さん。そのアグレッシブさはやはり修業先譲り。ウニは親指大、ヒラメは3kg超え、ブリは氷見産6kg級の腹側のみという特級ネタと、中川一辺陶の土鍋で炊くシャリのタッグはどうにも悩殺的。主人はまだ35歳。新地、次世代気鋭職人の熱いエネルギー感を浴びるためにも、必訪の一軒だ。［鮨 さえ?］の勢いを、熱く継承・展開。ひと塩で少し水分を抜き、もっちり感を増したサヨリ。マグロのヅケはネギトロ乗せで、アオリイカは絞りシークワーサーでが金城流。「青背は旨い。好きだ！」と主人。右から、コハダ、サヨリ、築地から仕入れた大阪湾のイワシ。澄みきったふくよかな脂が衝撃的。雲の上の名店から独立した気鋭職人が、少しだけ手近な鮨店を相次ぎスタート。ここで新地鮨の深遠を、垣間見られます。名店の遺伝子鮨処 金城 map P68 C-2　おまかせ14,000円～。にぎりのみのおまかせ9,000円。全7席で要予約（土曜は要・前日予約）。●北区曽根崎新地1-1-13　河津ビル1F　206-6341-6265　6：00PM～1：00AM（土曜～10：00PM）※ネタ切れ次第閉店　日・祝休鮨 村上二郎 map P68 B-1　国産檜のぶ厚いカウンターも見事な風格。おまかせ13,000円～、にぎりのみのおまかせ10,000円～。全８席。予約がベター。●北区曽根崎新地1-5-7　森ビル1F　206-6341-3988　6：00PM～2：00AM　日・祝休白魚の笹焼きは、このこ（ナマコの卵巣）を乗せるのが〝ビバ北新地！＂な贅沢感。アンリ・ジロー、「蘭奢待」などお酒も万全。＂神の声＂のような余韻に震撼する「雨後の月」斗瓶取り大吟醸はじめ日本酒も国宝級がズラリ。コハダは１日熟成が基本。6