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概要

rikeiikuji

●コップは拒否するけど哺乳瓶なら飲む 直母の後にコップでの補足を拒否する場合は、「もうお腹いっぱい」という可能性をまず考えてみてください。 というのも、哺乳瓶でミルクを与えると、過飲・過食傾向になるという研究結果や、以前はミルクの方が母乳より体重が増えやすいと考えられていたことなど、赤ちゃんの満腹中枢に関するさまざまな事象を総合すると、「どうやら哺乳瓶は、赤ちゃんが食欲をコントロールしにくいものらしい」という印象があるからです。 それに対して、コップは「赤ちゃんは満足したら口を閉じてそれ以上飲もうとしない」と、WHOのガイドラインに書いてあるように、食欲もコントロールしやすいようです(WHOはミルクのみの赤ちゃんであってもカップフィーディングを推奨している)。●飲ませようとしたら暴れる 直母しても泣きやまない→「足りないのかな?」とコップで搾乳した母乳やミルクを飲ませようとする→暴れる、という謎行動。 この時忘れがちなのが、「眠くてぐずっている」という可能性です。眠くなると激しくぐずる赤ちゃんは珍しくありません。一度落ち着かせてから飲ませようとしても暴れるようなら、お腹は空いていないのかもしれません。?不要なミルクは減らす 周囲の人たちから「体重増加がイマイチ」「ミルクも飲ませなさい」とアドバイスされた場合は、その判断の根拠が重要です。成長曲線とおしっこをチェックし、授乳についてのカウンセリングを経たうえでの指示なら信頼できます。そうでないなら、単なるミルク推しの可能性が高いので、お母さんは「そんなに必死にミルクを飲ませなくても大丈夫かも~」と考え、少し肩の力を抜いていいと思います。 ミルクを減らす時は、体重を数日~ 1週間おきくらいに経過観察しながら、いきなりやめずに「毎日少しずつ減らす」、体重増加や赤ちゃんの要求に応じて「必要なら直母の回数を増やす」ようにします。 赤ちゃんの体重増加や哺乳量にはバラつきがあるのが自然なことなので、体重を毎日量ったり、毎回の直母量をベビースケールで量る必要はありません(それで自信を失ったり不安になったりするなら、やらない方がいいかも)。?カップフィーディングにトライ ミルク補足が必要な場合は、カップフィーディングという方法もあります(P86)。哺乳瓶に慣れたお母さんは「コップだと上手くいかない」と感じることがよくあるようです。その場合、赤ちゃんが落ち着いているタイミングで何回かトライしてみてください。飲める時があれば、やり方は合っているということです。やり方が合っていることが確認できていれば、赤ちゃんが飲まないときは「いらないんだな」と、自信を持って判断しやすくなります。哺乳瓶の利用回数の減らし方乳頭混乱の克服には哺乳瓶をやめることが効果的です。しかし、いろいろな理由でやめられないこともあると思います。現実的なアプローチとして、次の2つを同時進行で進めてみるのはいかがでしょうか。こんな時はお腹が空いていないのかも…週1でチェックお腹いっぱいね132