ブックタイトルrikeiikuji
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STAGE 1 はじめる| Referen c e | 母乳育児の経験があり、いつも赤ちゃんの近くにいて要求をすぐに察知して、サインが初期のうちに授乳を開始するようなお母さんの場合は、赤ちゃんが不機嫌になったり、激しく泣いたりすることはありません。 しかし、定時授乳をしていたり、赤ちゃんと離れて寝ているお母さんの場合は、ずいぶん違ってきます。 ほんの数分でも、泣いているまま放置されている新生児は、とても混乱し、乳房への吸着と、適切な吸てつが難しくなりえます。 「赤ちゃんは時間に基づいた授乳を待たせることによって、空腹のために一層力強く吸てつするので、乳房がより多くの母乳を作るきっかけになる」と主張する人もいます。でも、実際は、反対の現象が起こることが非常に多いのです。 赤ちゃんの自然なサインを拾わずに、早すぎる段階で授乳に誘ったり、「ベストな瞬間」が過ぎるまで待ったりしてしまうと、単純に、うまくいかないのです。Lisa Marasco, BA, IBCLC and Jan Barger, MA, RN, IBCLC. Examining the Evidence for Cue feeding of Breastfed Infants 体力がないタイプの赤ちゃんなら、「LEVEL 2」くらいで再び眠りに落ちてしまうこともあるでしょう。つまり、「泣くたび授乳」では哺乳不足になってしまう危険性もあるんです。 かつて(何十年も前)は、3時間おきなどの「定時授乳」が流行していたようです。その後、「定時授乳」では母乳育児はうまくいかないということに気付いた一部の専門家によって、赤ちゃんが泣いたらおっぱいをあげる「泣くたび授乳」が推奨されるようになりました。 でも、実際は、その「泣くたび授乳」でもうまくいかないことが、その後の研究で分かっているようです。57