ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play
  • Available on the Windows Store

概要

terabon

にお話を伺う機会もあるので、ちゃんと勉強したいなとは思っているんですけど。中神 仏像っていうのは、仏教や仏の心を表しているんです。はなさんは仏像みたいな人がどこかにいると感じたことはありますか?はな え、仏像みたいな人ですか?こないだ大学時代の友達に久々に会ったら、すっごいお地蔵さんみたいって思いましたけど(笑)。中神 目覚めたら仏像が立っていたとかは?はな ああ、スピリチュアルな…。そういうのは全然ないですね。スピリチュアルな現象自体は信じなくもないんですけど、そういう能力は私自身にはあまりないと思います。でも仏像がすごくおもしろいなと思うのは、仏教の教えをわかりやすくするために、ああいういろんな形を通して民衆に仏教を広めようとしているわけじゃないですか?中神 その通りです。よくわかってらっしゃる。はな やっぱり理屈抜きでなんか響いてくる仏像って、仏師の美しいものを作りたいという美術的な目的と仏教の教えをちゃんと広めるという宗教的な目的の両方がかみ合ったものだと思うんです。だから美術として楽しんではいるんですけど、たんなる美術作品ともちょっと違う。仏像って、そもそもそういう宗教的な意味で作られていると思うので、ビジュアル的になにか訴えるものがあると、その意味を知りたいと思う。仏像を見てると、なんであれ(装飾品)を持ってるんだろうとか、なんであんなお顔をされているんだろうとか、いろんな疑問が出てきて、それが仏教のことを知るきっかけにもなってますね。中神 この表情にはどういう意味があるんだろう、というのは、なにか文献を見て調べられるんですか?はな 授業の中で知ったものもあれば、実際に仏像に会いに行って、お寺でパンフレットなんかを見て知ることもありますね。でも私の場合、勝手に妄想するのが好きなので、自分でいろいろ考えたりもします。中神 なるほど、具体的にどんな妄想をされるんですか?はな そうですね。帝釈天さまの白象に一緒にまたがりたいなとか、孔雀明王さまの孔雀に乗ってみたいとか。やっぱり仏像の楽しいところは、自分が勝手に妄想できるところも大きいので。仏像だから器が広いし、仏像の楽しいところは、勝手に妄想できるところ─はな0 0 7