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概要

terabon

して。仕事が忙しいからプライベートがおろそかになっちゃうのは嫌なので、自分のキャパを考えて、ちゃんと休むようにしてますね。はな あの、山口さんは悩み相談をされてるんですよね。人の悩みを聞いてると疲れたりしません?山口 そうですねえ…。人の悩みを聞くということは、人の心に共感するってことですよね。人の心にこちらが無色透明になって、そのまま聞かせていただくっていう。それはつまり、どういうことかというと…。たとえば、はなさん、はなさんの心はどこにありますか?はな え、心ですか? イメージ的になんかここらへん(心臓のあたりにふれながら)って気がしますね。頭じゃないかな。山口 そうですね。それぞれの人が心に対するイメージを持ってると思うんですけど、心っていうのは実は今日、私とはなさんがお会いしてる、この真ん中(テーブルの上を差しながら)にあるんです。はな わー。それはお互いの心が会った状態という…?山口 お互いの心がここに出てきてるんですね。はな なるほど。じゃあ、一人の時は心はどこにあるんでしょう?山口 一人の時はね、たとえばここにお花があるでしょ。あら、お花があるわって、まず思いが動く。そして、あのピンクのスイトピー私に笑いかけてくれてるわって、その姿が自分に動きかけてることに心が動く。一人でも心を動かすものがあれば心はそこにあるわけで、あるときもあればないときもあるんです。はな ないときもあるんですか!山口 はなさんは阿修羅像がお好きだって話されてたけど、阿修羅像は聖武天皇の奥さんの光明皇后っていう女性がモデルだと言われていて。その彼女の書が私は大好きなの。非常にはっきりとした男性的な書で、私は阿修羅像もそんな光明皇后の性格をよく表していると思っているから、はなさんが阿修羅像がお好きだときいて、私も気持ちがよくわかったわ。「私が好き」と思うものは、やはり私の心の鏡なんですよ。そして仏像に会いに行かれるとき、仏像とはなさんの間に心が新たに生まれてくる。だから、その日によって見え方が変わってくるんですね。泣いたり笑ったりして心の声を自然に発散しているのかも─はな泣いたり、笑ったり、心を上手く「手放す」0 7 5