ブックタイトルtsubo_kyoto

概要

tsubo_kyoto

　如にょ来らいとは悟りを開いた者という意味で仏陀、すなわち出家後の釈迦だ。　随所に常人とは異なる身体的特徴を持ち、その名も「三さんじゅうにそうはちじっしゅこう十二相八十種好」。くるくる巻いた螺ら髪ほつや、眉間の白びゃくごう毫、指の間の水かきのような縵まん綱もう相そうなど、はっきりわかるもので32、細かく見ると気付くものは80にも及ぶとされる。　菩ぼ薩さつは悟りを求める者を意味する菩ぼ提だい薩さっ?たの略。出家前の釈迦がモデルとなっているため、まだ俗世の香りをぷんぷんとさせている。豪華な宝冠に、ピアスのような耳じ?とう、腕わん釧せんと呼ばれるブレスレットなどきらびやかな装飾品に身を包むその姿にはどこか親しみも感じるが、こんなにオシャレしていて修行は大丈夫かと心配な気持ちにもなる。人間らしさを多く残した菩薩は古くから人気を集め、弥み勒ろく菩ぼ薩さつや普ふ 賢げん菩ぼ薩さつ、文もん殊じゅ菩ぼ薩さつなど多くのキャラクター如来見学前の基礎知識?仏像?信仰の対象であり、仏教芸術の極み。仏像それぞれの役割とキャラクターを知ることで、仏教の魅力はさらに深まる。4如来菩薩明王天部羅漢14