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概要

kyoto_chuka

下地)とか衣装のままで、たまに来られますよ。今は『科か そうけん捜研の女』とか刑事ドラマが多いので、スーツ姿の役者さんが多いですけど」 もし刑事風の人がワンタンメンを食べていても捜査をサボっているわけではないので、あしからず。名優はしゅうまいがお好き 常連だった俳優・月つきがたりゅうのすけ形龍之介の一字を店名にもらったという? 月つき村むら?は、釜めしと季節の一品がおいしい小料理屋さん。包丁で叩いたえび、みじんぎりのたまねぎ、豚ミンチを包んで蒸し上げる名物「昔ながらのしゅうまい」(850円)は、3代目のおかみさん・佐さ藤とう亜あ樹き子こさんの祖母の味。 「大川橋蔵さんがこのしゅうまいをお好きで、新築祝いの時にご自宅へお持ちしたと聞いてます」 当時は撮影所周りに一杯飲める店がなく、「活動屋さんが店まで飲みによう来られてた」そうだ。 「東映城(東映京都撮影所にあった城のオープンセット)でたまに映画館の館主さんを招く催し物があったんですが、その屋台に呼んでいただいて、しゅうまいを2000人分作ったこともあります。たまねぎ刻んで涙だらけでした」 その屋台は撮影所の大道具さんが手がけたもので、映画のセットのように立派だったそうだ。ラーメン映画、夜明け前 太秦にほど近い、鳴滝生まれの伊いたみじゅうぞう丹十三が撮ったラーメン・ウェスタン映画『タンポポ』。その構想段階で、伊丹十三・宮みやもとのぶこ本信子夫妻が見学に訪れた店が京都にある。昭和56年(1981)創業の?珍ちん元げん?。「チャーシューメン」(550円)が看板の中華そば専門店だ。応対したのは「四条大宮のタンポポ」こと堀ほ りけいこ景子さん。 「ラーメン映画を作るので見学させてください、言うて、伊丹さんと奥さんと息子さんの3人で来はったえ。半日ほどいはった」 伊丹監督の第一印象は? 「ものすごオーラあった。神秘的やと思たわ、私。外からも店見たはったんやけど、私、2階でふとん干しっぱなしやって、ちょっと恥ずかしかった。奥さんはカウンターで私が麺あげるの、ただただ見たはった。練習してみますか、言うたら、いや私はまだ全然…言うたはったえ」 実際の映画のロケで使われた店やエピソードのモデルとなったラーメン店は別にあるようですけど、映画はいかがでしたか? 何か思い当たるふし、ありましたか? 「…せまさと汚さ?(笑)それより2階の家の部分の間取りがそっくりで私、びっくりしたわ。かなんわあ、と思たわ」 仲介したのは、麺の仕入れ先である製麺所の? 福ふっけ建ん?。劇中、麺についても様々なうんちくがちりばめられていたが、?福建?の大将にも手ほどきを受けたのだろうか。 店の壁には「どの花も それぞれの ねがいが あって さく」と書かれた伊丹十三の直筆色紙。映画人と中華もいろいろな花を咲かせていました、というお話でした。ビスケンのねぎそば食べたい。京都市中京区壬生相合町20 ? 075-801-9589 11:00~23:00(LO) 月曜休map P95 5-B珍元[ちんげん]京都市右京区太秦西蜂岡町9-99? 075-881-9320 11:00~14:00 17:00~20:40(LO)日曜休map P96 ち開花[かいほう]京都市下京区西木屋町四条下ル船頭町198 ? 075-351-530617:00~21:00月曜・月1回火曜休map P94 4-F月村[つきむら]名優が愛した[月村]の名物「昔ながらのしゅうまい」。甘くて、やわやわ。