ブックタイトルSHIZEN_NO_KAKERA
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SHIZEN_NO_KAKERA
150151満開に咲いた白い花を抱えきれないほど持って戻ってきた。鹿の命を美しい花によみがえらせて。 花は枯れるのが定めだ。そして種を宿し、命を?ぐ。人も獣も皆また等しく。 花のまま絶たれた鹿の命だったかもしれないが、代わりに種を青年の心に宿したのではないだろうか。 青年と鹿が咲かせた花はもはや枯れることはない。そして白い姿のまま、小さな声で私たちに教える。一つの命の流れは止まることなく続いていくことを。 たとえ姿が変わろうとも。