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概要

BOTANICA

サボテン科クジャクサボテン属の常緑多肉植物。メキシコの熱帯雨林地帯が原産の、交配されていない原種の植物。自生地ではほかの樹木の幹などに根を下ろして着生する。主な送粉者は夜行性で花蜜や花粉を好む蝙蝠であるとされ、大きく頑丈な花や蜜と花粉の量の多さも蝙蝠媒花としての進化と考えられている。木質の茎から、昆布のように平たく大きな葉状茎をたくさん伸ばし、その縁につぼみをつける。成人男性の手のひらほどもある大きな花は日が暮れてからゆっくりと開きはじめ、明け方頃にはしぼむ。花言葉は「儚い恋」「儚い美」「繊細」。挿し木で容易に増やせるため、同一の遺伝子を持つクローンが流通する可能性が高くなる。挿し木をした株は、葉状茎が1メートル程度の大きさまで育つとつぼみをつける。近年原産地から新たに導入され、古くから日本で栽培される株とは遺伝的に異なるものは、食用月下美人の名で流通されていることが多い。遺伝的に異なる株同士であれば人の手によって受粉、結実させることもでき、果実は近縁種のドラゴンフルーツに似る。ボタニカ問答帖 033 ゲッカビジン※18※19※20