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概要

S1503

二条城北小千本通七本松通サンクスJR二条駅丸太町通千本丸太町→千本出水千本丸太町中華そば630円には賀茂ネギもたっぷりと。余分な脂が抜けたチャーシューは脂身まで肉のよう。写真奥は昼限定のハモの押し寿司と太巻きのお皿寿司350円。太巻きは錦糸卵をくるくる巻いて具にしてあるのがおもしろい。(左)和美さんと祐保さん。おそろいの白エプロンは和裁をたしなむ和美さんの手製。(右)上質な生サバから作る鯖寿司も店の名物。サバの身の下には自家製のガリが。昼限定の鯖寿司のお皿寿司700円(すべて税込み)阿さひ ?075-841-9912京都市上京区千本丸太町上ル小山町871午前11時~午後6時頃日曜休み&祝日不定休 カード●不可席数●テーブル20席市バス「千本丸太町」バス停から徒歩すぐ>> 千本丸太町昭和21年から続く寿司と麺類の店。こちらの中華そばは、定番の白コショウではなく、黒コショウがふってあるのが珍しい。「私の両親が店を始めた当時から『阿さひの中華そばは黒コショウなのがいい』と通ってくださるお客さんがおられたそうです」と女将の小梶和美さん。スパイシーな香りを引き立てる風味豊かなおつゆの決め手は自家製チャーシューの煮汁。京都産の豚バラ肉を塩漬けにし、さらにじっくり焼いて余分な脂を落とし、ショウガ・ネギ・トマトなどの香味野菜や焼いたエビの頭などを加えたしょう油スープで煮込む。その煮汁に手作りのネギ油やうどんだしを加えておつゆにするのだ。茹で上がった中華麺を沸騰させたおつゆで軽く煮込んでなじませるのも、先代から引き継ぐやり方だ。麺と共におつゆをすすると、カツオとコンブの旨みの向こうにさまざまな食材から出た自然な甘みが感じられ、思わずため息。お客さんから見える場所にしつらえた寿司場で夫の祐保さんが作る、やさしくも華やかな味わいの押し寿司や巻き寿司といただけば、日頃の疲れも吹き飛んでしまう。ところで、お二人の息子の文久さんは川端二条にあるフレンチレストラン、リヴ・ゴォシュのオーナーシェフ。文久さんも店の中華そばが好物で、先代のレシピを踏襲しつつ、親子3人で研究を重ねてグレードアップさせているそうだ。京都の街角にはこのような知られざる名店がまだまだ息づいている。阿さひの中華そば黒コショウがぴりりと利いた、知る人ぞ知る街角の名作すけやすよしひさ55