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概要

kansai_teraasobi

上/竜宮城のような山門は江戸後期の遺構。下/芭蕉に虚子、その弟子・青畝(せいほ)ら4名の句碑5つが点在。浮御堂へは、老松をくぐり、橋を渡って。堂内には、金色の阿弥陀仏がずらり(左)。橋の手前には、平安時代の作で秘仏の観世音菩薩を安置する観音堂が建つ。 橋を渡り、能舞台の前に腰を下ろすと、まるで波間にたゆたう一隻の舟に乗っているような気分になる。湖上交通の要所だった堅田の地に、通船の安全と衆生済度のために建立された湖中の禅寺。長命寺山や近江富士と称される三上山を遥か遠くに望む眺望は、多くの文人墨客の着想を刺激した。琵琶湖周辺の名勝を集めた近江八景のひとつ?堅田の落らく雁がん?とは同地のことであり、歌川広重の浮世絵にも、晩秋、ねぐらに舞い降りる雁の群れを背景にした浮御堂が描かれている。いつの時代も日本人の琴線に触れる情景。心に刻みたい。満月寺浮う き御み堂どう?滋賀・堅田?今なお人びとを惹きつける、琵琶湖に浮かぶお堂長徳年間(995年頃)に比叡山横川恵心院(よかわえしんいん)の僧、源信が建立。堂内には数多いほど功徳を得られるという平安時代の仏教思想を伝える、源信自ら彫った一千体もの阿弥陀仏が納められている。●滋賀県大津市本堅田1-16-182077-572-04558:00~17:00拝観料300円 P20台アクセス……電車・バス/JR湖西線堅田駅→江若交通バス「堅田出町」下車、徒歩約7分(土・日曜のみ「浮御堂前」下車、徒歩すぐ) 車/湖西道路・真野ICから約10分 or 名神高速道路・栗東ICから約40分