ブックタイトルM1511

概要

M1511

34不惑のイタリアンシェフが初挑戦。迷う楽しみ、選ぶ喜び。オーダースーツ道。　イタリア領事館主催のパーティーなど、参加ごとが年々増えてきた荻堂さん。「良いスーツを着とかないと。あいつ食材にはこだわるけど、スーツにはこだわらんのか、と言われるかもしれませんしね」とオーダースーツへのやる気も十分。まず向かった［corvo］では親しみのあるイタリア生地にうっとりしつつ、自身の体型に合うデザインを勉強。［oddnumbers］では、普段着に使えるジャケットを羽織れば「新たな自分と出会える気がしますね」と大興奮。さらに［maemukisuit!］では、ハズしのためにはまず基本が重要ですよと、奥深いスーツの歴史を知ることになった。個性的な3軒のはしごに、もうお腹一杯？ と思いきや「知らないことだらけで面白い！ どこでどう着るのが重要かという話はグッときましたね」と気持ちはあがる一方。で、どうしますか？ と聞けば「悩むのが楽しいので、もうちょっと選ばせて」と。いい素材を前にすれば、こだわりたくなるのもやむかたなし。　イタリアのロロピアーナの高級生地に特化する同店は、ダンディズムを押し出すスタイルがウリ。基本は、どっしりとした胸板に見えるようVゾーンは深めにし、襟幅も太めに設定している。そして英国王室御用達のトーマスメイソンの生地で仕立てるシャツも一緒にオーダーするのがおすすめ。スーツは118,000円～で、シャツは13,000円～。納期は約2カ月。「 意識して着ることが大事」とスーツがあることの意味をお客と共有し探るスタイル。「襟の形でフォーマルさが変わるんです」というタキシードも、まずはスタンダードなシルエットから。ちなみに小西さんは短パンと合わせるそうだが、ハズしは上級テク。タキシード150,000円～、スーツ100,000円～。スーツには「靴が1番大事ですよ」と、靴オーダーも80,000円～。素材選びからこだわる夙川のイタリアン［アルテシンポジオ］のオーナーシェフ。年齢を重ねるごとに出番も増えるスーツだからこそ、1着は持っておきたいマイスペシャル。料理同様、スーツにもこだわりを！ とオーダーを決心。「 なんかイイな」と思わせるシルエットは、エレガントがコンセプト。同じジャケットだとしても「太め＆細めの2本のパンツをセットで作ることで、着こなしの幅が格段に広がりますよ」、などといったアドバイスをしてくれるのも魅力。「いかにも、オーダーでスーツを作りました感にならないように」というのもテーマ。左写真のスタイルで158,000円。納期は約1カ月半ほど。イタリアの高級生地でダンディズムを纏うなら。スーツから靴や小物、知識までも仕立てられます。オーダーする人荻堂桂輔さんトレンドと遊びを取り入れクラシックでもモダンに。corvomaemukisuit!odd numbersスタイルstyleイイものを目前にすれば、こだわるのは当然だ。取材・文／土橋健司　写真／岡本佳樹