ブックタイトルkyoto_okazu_saijiki

概要

kyoto_okazu_saijiki

9　ぱちぱちと弾けるごまの香ばしい音、新しょうがの清々しい香り、油をまとった賀茂なすの美しい紫色…。旬ならではの味わいや素材の魅力を五感全体で楽しめる、これはお料理が持つ素敵な魅力のひとつです。まずは素材の声に耳をすまし、香りや色を楽しみながら、お料理の一つひとつのしたくを自由に楽しむことから始めてみましょう。　また、「同じように作ったのに、いつもと味が違う」という歯がゆい経験をしたことはありませんか? 同じお野菜でも、ずんぐりしたものもあれば、細っこいものもある。みずみずしいものもあれば、アクの強いものも。その日のお天気や気分によっても味わいは変わります。五感を意識していると、こういう違いにも自然と目がいくようになるもの。香りや色、触れたときのやわらかさ……。レシピを鵜呑みにするのではなく、ご自身の感覚を大切にすると、お料理はちゃんと美味しく応えてくれます。そしてきっと、大地の恵みに感謝せずにはいられないはずです。五感をフルに使う